実家には、毎日のように郵便物がきますが、そのほとんどは、DMです。
そのすべてを親はとってあります。
紙の書類や郵便物が部屋や玄関にあふれていて、どれが新しいのか古いのかもわかりません。
下駄箱の上やリビングの机の上に、封筒のままの郵便物がたまっています。
「捨てもいいんじゃない」というと、
「後で見る」「必要」「大事」
といって、けんかになります。
どうしたらいいかわかりません。公共料金の支払もわすれてしまうほどです。
【A】玄関にゴミ箱を配置して、「立ったまま開封コーナー」をつくってあげましょう。
実は、家の中であふれているのは、物よりも紙のほうが気になるという方が多いのです。
下駄箱の上やリビングの机の上に、封筒のままの郵便物がたまっているのなら、ためないようにしていけば、かなりすっきりします。
ではどうしたらいいのでしょうか。
外から帰ったらゴミ箱の上で、郵便物の封をあけてしまうコーナーをつくることです。
親御さんが使いやすいハサミなどもセットで用意しておきましょう。
下駄箱の近くにゴミ箱を置き、そのうえで封をあけましょう。
リビングには中身しか持ち込まないようにします。
リビングで開封したい、ゆっくり見たいものがあっても、ゴミ箱をそばにおくようにして、その場でいらないものを処分しやすいようにします。
ゴミ箱の場所がすでに決まっているのなら、そのうえでもいいでしょう。
封筒はとにかく、その場で捨ててしまうのがコツです。
封筒にはいったままだと、中身がわからずそのままになってしまいます。
郵便物が届いた瞬間に、返信が必要なものか、重要なものか、単なるダイレクトメールか、判断して仕分けしてしまうのがポイントです。これだけで量が5分の1まで減らせます。
請求書や契約書などは、書類ボックスを1つ決めて、その場でいれて、見直しをするといいでしょう。
公共料金などの支払もれも防げます。
そうは言っても親御さんの生活習慣をあらためるのは難しいのですが、玄関をきれいに差し上げることで、やる気になり、片づけようという意欲を持たれるケースがあります。
紙の書類整理は、親の家に限らず、自宅でもそうですが、「立ったまま開封」「玄関開封」がおすすめです。
それがだめでも、リビングなどで「ゴミ箱のそばで開封」だけでもしてみてください。
紙の量をそのものを、部屋から減らせます。
どうかあきらめずに試してみてください。
いっぺんにうまくいかなくても、玄関まわりがきれいになるだけで、気持ちが整理されるだけでなく、親も子も防災面でも安心です。
どうぞ片付きますように。(渡部亜矢)
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