親子の美意識の違いを乗り越える収納法

親子の美意識の違いを乗り越える収納法

2015年04月13日

先日、30年ぶりの引っ越しを控えた郊外のお宅におじゃまして、
新しい収納のプランニングを一緒に考える機会をいただきました。

70代のお母さまと、娘さんの、仲良し母娘さんです。
このお母さまは、いろいろと動いてくれる娘さんにとても感謝していたのが印象的でした。
お母さまの立場だと、本人を目の前にして、なかなか照れくさくて言えない親子さんも多いのに、偉いなあと思いました。

…ところが、こんな関係のよい親子さんでも、「危機」がありました。

娘さんが捨てたり、一時保管にしようとしたものを、
「使うかも」といってお母さまが本当に箱を開けて取り出した場面があったとのことです。
この娘さんは、ありがたいことに、このコラムや本をお読みいただいていたので、
事前に、親世代には、よくある行動だということを、わかっていただいていました。
それで腹を立てることもなく、一時保管箱を目につくにくい場所に移動して、その後は難を逃れたとのことです。
お母様にしてみれば、食器棚にはスペースがあるので、もう少しとっておけると判断したようでした。

この母娘さんに限りませんが、収納については、世代によって美意識が違います。

物が少なくて、すっきりと収まっているのが、シンプルで美しいと思う子世代。
できるだけ物がたくさんきれいに詰め込んであるのが、女性の家事力の見せ所と思う、
物が少ない時代を過ごした親世代。

どちらもりっぱな「美意識」です。
この美意識がぶつかると、物を捨てる・捨てないバトルになります。

この母娘さんのケースでは、お母さまのほうが、全部とっておくという話になってしまうので、
片づけの手がとまってしまって、困っていました。
まさしく、美意識のつばぜり合いです。

そこで、「共通して捨てられるもの」から手を付けることを、ご提案し、
片づけモードにうまく入ることができました。

具体的には、古い布団や、ずいぶん昔にきょうだいが着ていた色のかわったTシャツ、
亡くなったお父さまの蔵書、使わないストーブなど、母娘が納得できるものから捨てていきました。

いくつか捨てられたことで、親子は自信をつけ、片づけのテクニックも上がり、片づけも進んできました。
ここから先は、「共通して残しておくもの」を話し合って
新居に収めるものを選んでいく方法に切り替えていきました。
ここまできたら、富士登山でいえば八合目あたりでしょうか。
新居の収納も楽しみになってきました。

美意識がぶつかったら、ぜひ、「共通項探し」をしてみてください。
実家の片づけや、親の家の片付けを、うまく乗り越えられるきっかけになるかもしれません。


ごみ

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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