片づけは「始めること」から始めると行動できる

ここ何年か、どうしたら片づける気持ちを行動に移せるのか?ということを考え続けています。
お悩みの方がかなり多いのです。
お客様のところにいくときも、片付け講師の仕事をするときも、いつも頭のすみにあります。

かんたんに言葉にするとしたら、

「わかっているけどできない」という、アンビバレントな状態であるということではないかなと、最近特に思います。

片づけなくっちゃと思っているけど、体が動かない状態です。

お酒の悪影響をわかっているけどつい飲んでしまう、
血糖値をあげるので体にわるいとわかっていながら、ついご飯を食べすぎる

などをやめられない気持ちや心理と、非常によく似ています。

潜在意識で、いままでの悪い自分でもいいんじゃないか、そのほうが楽だし、片付けたくないので、体が動かないのだろうと思います。

新しい習慣は身につけるのは、ものすごくエネルギーがいることなのです。

ご本人は、「片付けてる自分」になりたいと思いながら、実際は、過去の悪い習慣である散らかしっぱなしの部屋に甘んじている現実の間でくるしんでいます。

自分自身のなかにある理想と現実のギャップがあると、自分のことが好きでなくなります。

自信も持てなくなってしまいます。

たかが部屋の片づけと思われる方もいるのですが、毎日、散らかっている部屋で過ごすことは、この状態ですと非常に精神的によくないです。

散らかった物をみて、「わたしって、片付けなくてダメな自分」というのをずっと感じていることになるからです。

そんなときは、

「始めること」から始める

ということをおすすめしています。

実際に片付けるまえの準備です。

ゴミ袋を用意する

何時からやると手帳に書く

片づける時間に好きな音楽が鳴るようにアラームをセットする

家族に「夕食後に片付けるからね」と口に出して言ってみる

「私はキレイ、お部屋もキレイ」などと独り言を言う

以上は、ささいなようで、なにかしら効果があります。

いろんな片づけ本を読んでもだめだった!という方は、試してみてください。

要するに、行動以前の行動をしてみるということです。

できそうだったら、

ゴミを一つ拾う

というのも、いいですね。

人って不思議なもので、1つ拾うと、2つ目のごみも気になりますから。

注意点はただ一つ。

口に出すときは、あなたを否定しない人を選ぶことです。

「どうせ片付けないんでしょ」

という人に向かって言わないこと。

どんなことでも、チャレンジしていることを応援してくれる人がいる環境、安心して切磋琢磨できる、信頼できる仲間がいることが、ものすごく大切です。

じつは、多くの女性たちが、親から、「どうせまた散らかすんでしょ」「おんなのこなんだから、片付けができて当たり前」などと言われていた方が多くて、いまだに自己否定的に感じている方が多いようです。

さらに、口に出して言うと、だれかに否定されるかも思うのは、もしかしたら自分自身がそう思っている可能性もあります。

口に安心して出す仲間がいなかったり、気持ちのハードルが高いのなら、手帳やノートに「○○を何時に方づける」「片付けたい」などと書いてみるのもいいかもしれません。

書いてみる、口に出すというのは、アウトプットですから、行動の一つの形です。

本当の片づけ行動につながっていきます。

余談ですが、当協会の講座にきて、仲間を見つける方法もありますよ。

片付きますように。(渡部亜矢

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