注意!実家にかかってくる親切な「押し買い」電話

不要なものを捨てるのは忍びないかれど、あわよくば少しでもお金になればうれしい!と考えるのは全世代共通です。
とくに着物や真珠など古いものをたくさんお持ちの高齢者は、ひしひしとそう思っています。

その中でも、インターネットでかつての高級品を売買できない高齢者は、もったいない、捨てたくない世代。
「着物でも、服でも、なんでも買い取ります」なんていう電話がかかってきたら、ほいほい話をきいてしまいます。

かつて家に布団や健康食品など売りに来ても、門前払いしていたご高齢の気丈な方でも、「買い取ります」といわれると、さっさと家にあげてしまいます。

いまは事前にアポイントをとらなければいけない法律ができているので、たいてい電話が先にかかってきます。
「実家の片づけようとする、きびしい娘」に比べれば、とてもやさしい女性の言葉に、親世代は、売れるのならいいやと、思うのです。

買い取ってくれるのは、金や宝石などをほんの少しだけ。
あとは見向きもしないとか、着物を買い取ってほしかったのに、1枚も持ち帰らなかったという話が多いです。

すべてがだめとはいいませんが、よほどみんながほしがる物だけしか売れません。

それが需要と供給のバランスでできている資本主義のシステムなのですから。
自分がいらない、流行おくれの物は、他人にとっても同じような物であることが多いのです。
家族で注意していきましょう。

先日もこんな事例がありました。

金などのアクセサリーが目当てだけど、実家には高級品がいっさいないのでかえってこわいかもと思ったそうです。
本人が納得していないのですから、納得できないときは、断る勇気が必要。

さっそく断りの電話をしたそうです。
電話の相手は、断るとやさしい女性からすぐに別の「普通の男性」にかわり、ごり押しされたが断ったとのこと。
断われてよかったですね。

佐藤愛子さんのベストセラー『90歳、なにがめでたい』小学館 にも、似たようなエッセイが収録されています。

片づけの本だけでなく、親世代になじみの作家さんの、こんな本なら、片づけに積極的でない方も、納得していただくきっかけになるかも。一緒に読んでみると楽しいかもしれませんね。

いい本はたくさんありますので、随時紹介してまいります。

 

買取だけでなく、寄付やリサイクルも検討して、暮しのスリム化をはかっていけるといいですね。

片付きますように(渡部亜矢)。

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