実家の片付けがブームです。
実家と一言でいっても、一般的な一組のご夫婦ですと、自分の実家と、義理の実家と、2軒の「実家」があります。
果たして、実家と義理家、片づけが難しいのはどっちでしょうか。
実は、自分の実家の方が難しいのが、一般的なのです。
義理の実家ですと、気が合わないお姑さんがいて、なんていうケースもありますので、たいへんな方も多いですね。それはそれで、とても大変なことなのです。
一方で、お互いに他人という前提で話をします。
気をつかったり、距離をとったり、仕事のように接するということは、互いにリスペクトしているということになるのです。
多少、仲が悪くても、いざとなったら、少しずつ片づけは進んでいることが、多いのです。
また、子世代からみると、自分が暮らしていた家でないこともあります。
しかも、物への思い入れがない分、捨てる作業に迷いが生じることも減り、片づけの作業自体は、精神面での負担は少なくて済むのです。
もちろん遺品整理も、思い入れがないだけ、うんとらくなんです。
判断に迷いがありません。
これが自分の実家ですと、親子なので互いに
「なんでこんなことわかってくれないのよ!!!もう!!」
という気持ちになり、ケンカしてしまいます。
わかってくれて当然と、つい思うのが、親子なのです。
そして、わかってくれないと、他人がわかってくれない以上に、気づくのも親子なのです。
ちょとした言動でも、他人の2倍以上、傷つきやすいと思ったほうがいいかもしれません。
いったんケンカすると、謝ることをしないケースもあり、何年も疎遠になるケースもあるのです。
ブレーキがかからないので、本音以上のことを言ってしまい、お互い気づいたり、素直になれなかったりすることもあります。
高齢になると、いわれた理屈よりも、子どもや家族が怒ったというマイナスの感情しか伝わらない場合がよくあるので、注意しましょう。
実家の片づけは、感情面でも、部屋の使い勝手も、理屈も、正論も通らない世界なのです。
しかも自分の実家は、小さいころ過ごしたところなので、思い出の品が、たっぷりとあります。
とくに捨てられない人にとっては、すべてが大事な物にみえてしまうこともありますから、たいへんです。
近年は少子高齢化がすすみ、たよれるきょうだいもなく、夫婦でそれぞれの実家を片付けるケースが増えています。
…こんなふうに、いろいろなことが重なり、自分の実家の片づけに直面し、悩んでいる方が多いのです。
もし、自分の実家の片づけが難しいと感じている方がいらしたら、どうか、安心してください。
親思いの方ほど、悩まれているようです。
それは、本当に難しいことをしているのだと、まずは知るだけでも、気持ちが軽くなるますね。
自分の実家と、義理の実家、2種類ある実家の片づけ。
違いとむずかしさを知って、片づけていけるといいですね。(渡部亜矢)
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