片づけのやる気を最大化させて持続するたった1つのコツ

「せっかく一緒に片付けていただいたのですが、このモチベーションを維持するにはどうしたらいいか」
というご質問をよくいただきます。

講座をきいたときはやる気満々でも、すぐにやる気がなくなってしまう、ということです。
では、モチベーションを保つ、よく効く「行動」とはなんでしょうか。

 

それは、

「片づけの成果が見えやすいところを片づける」

ということです。

 

 

では、具体的にどういうところを、どういうふうに、片づけていけばいいのでしょうか。

 

 

いきなり広いところをやらない、短時間できるところをやる、ということです。
小さなテーブルの上、引き出し1つ分、洗面所下、本棚の1段だけというのが、王道です。

 

 

実家の親御さんのように、ご高齢の方には、トイレの前、玄関のたたき、階段など、よく歩き回る、区切られた場所を片付けるのが、安全面の確保という点からも、おすすめです。
小さく区切られた分、片付くのも短時間ですみ、片づけの成果をはやく味わうことができるのです。

 

 

 

小さく区切られた場所を、短時間で片づける

疲れないうちに、スッキリ成果が見える

また片づけたくなる

モチベーション維持

片づけの習慣化

 

 

 

というサイクルを回すことになり、それにPDCAをあてはめていくのです。

 

(PDCAの片付けとの関係は、『プロが教える実家の片づけ』ダイヤモンド社が詳しいです)
小学生の勉強にたとえてみますと…
すぐに点数につながる、テスト範囲の狭い漢字テストなら、がんばっていい点数をとることがしやすいので、多くのお子さんはやる気を持続することができるのと同じです。

 

実家の片づけ 整理収納 渡部亜矢

 

持続ができれば、勉強の習慣化につながります。
ところが、範囲の広いテスト勉強をするのは、たくさん勉強しても、すぐに成果が点につながらず、
挫折をしやすいですね。
いきなり、リビング全体とか、家まるごと1軒片づけるなんていうのは、
短時間で片づいた成果がみえるわけがないのですから、勉強におきかえてたとえれば、最初から司法試験をめざすほど難しいことなのです。
また、ダイエットがつらいのは、食べたいものをがまんしても、体重が減らないときです。
体重が減るという成果が目に見えてくれば、多少、つらくても、楽しくがんばっていける人が多いですね。

実は、片づけも同じなんです。
成果が見えてこそ、モチベーションを維持できるのです。

 

維持ができれば、片づけの習慣化になります。
習慣になれば、モチベーションがなくても片付きます。

時間を短く終わらせるというのも、疲れない大きなポイントです。

 

とくに実家の片づけでの高齢の親御さんなどと片付ける場合は、いくらお元気でも、短い時間に片付けることを、モチベーションの面だけでなく、体力面からもおすすめしています。
お元気な方でも、最長2-3時間を目安にしてくださいね。

また、いくら片づけが好きな人でも、モチベーション維持には注意してください。
過ぎたるは及ばざるがごとしで、がんばりすぎると、誰でも疲れます。

片づけが得意な人ほど、時間切れなどで途中で終わらせなくてはいかなくなった場合、中途半端に片づけを終わらせると、つらいと感じることになりますね。

 

 

片づけがうまい下手は関係なく、ご高齢でなくても、疲れるから片付けたくないという方は、ぜひ、時間と場所を短く、小さく区切ってください。

成果が見えるからこそ、モチベーションも維持できます。
モチベーションの維持ができれば、スキルも追いつき、PDCAをうまく回すことができます。

 

ここで間違えていけないのは、完成形はないということ。

特に親の家では、こちらも年をとりますが、親もどんどん年齢を重ねてきます。

 

趣味も、好みも、なにしろ体力も変わってきます。

持っている物も違ってきます。

 

 

状況に応じて、やる気を最大化するためには、今を最大化していくことなのです。

今を大事にすることは、未来も大事にするということです。こう考えれば、捨てられないものを、「いつか使う」という理由でとってあるのは、未来のためでないことがわかりますね!

今を精一杯生きて、未来をよりよくするために、一緒に片づけ活動をがんばってまいりましょう。(渡部亜矢)

 

 

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