写真の技法に、フレーム効果(額縁効果)というのがあります。
写真の周辺に額縁のように配置し、被写体をとり囲むことで、被写体をより引き立たせる技法です。

また、間延びする空間を、引き締まった写真にしたりする効果も、期待できます。
窓枠のある風景写真などが、その例です。

家庭内の書類については、このフレーム効果をうまく利用することで、片づきやすくなります。

この手法は、よく、PTAなどの出前講座で、お子様向けの話しなどでもしますし、高齢者向けの講座でもよく話します。

つまり、誰でも実現しやすい方法なのです。

「わく枠大作戦」と言っています。

『プロが教える実家の片づけ』 (ダイヤモンド社)にも詳しく書きましたので、お時間のあるかたはみてくださいね)

紙の書類には、よくあるコルクボードはおすすめしています。
簡単にフレーム効果をつかえて、すっきりします。

そろえたり、種類ごとに簡単に仕分けしたりするだけで大丈夫。
雑然とした感じが減ります。

枠があるだけで、「これ以上広がらない」という安心感があります。
貼る場所が限定されるので、増えすぎたら、自然に見直すことができます。

 

小さなお子さんがいらっしゃるお宅では、画鋲は危ないので、
ホワイトボードにマグネットで貼るのがおすすめです。

すでに、コルクボードやホワイトボードをお持ちの方も、
フレーム効果を意識しながら、貼ってみると、貼り方も整理できてくるでしょう。

 

片づけ原理の凝縮したワザ「わく枠大作戦」

 

実は、このフレーム効果ワザですが、考え方としては、決めた分量を超えたら処分する、片づけの原理が凝縮されています。

たとえば、1つのおもちゃ箱に入りきれなくなったモノは、処分する、という方法も、フレーム効果の仲間のようなものですね。
形の揃わないモノを、なにかのフレームにおさめてみるということは、片付けの場面で、行動に移せるキーワードになります。

キッチンの冷蔵庫を一つの棚ごとに片付けるのも、フレーム効果が期待できます。

区切られているので、ゴールが見えやすいので、片づけも楽です。

 

片づけのプランニングに応用

フレーム効果ワザを、どんどん応用して、ご自分にあったものにしていってくださいね。

たとえば、家の片づけをするときのプランニング。

この限られた枠のなかだけ、15分でやろうと計画していきます。

苦手な人ほと、枠も、時間も小さく、小さくが基本です。

やらなくちゃいけないことも、細かくきざんでいくと、仕事のTO DO も見直しできるかもしれません。

日々、私もがんばろうと改めて思います。

「わく枠大作戦」で、一緒にTO Do していきましょう。

片づきますように。

渡部亜矢