片付け、特に実家の片づけに言えるのですが、家族と会話・コミュニケーションをとるのが重要です。
といっても、単純に話しをする、仲良くするということでもないのです。
親密になるということにはかわりはないのですが、実は、逆に「距離をとる」一面を意識するとうまくいきます。
話すことによって自分と相手との違いを認識するということで、線引きをうまくするということです。
「身内感覚」という言葉があります。
なーなーの関係をイメージされる方が多く、あまりいい意味では使われません。
多くの場合、片方が、「このぐらいは許されるだろう」「身内だからこのぐらいはしてくれて当然」といった、一方的な思いこみや都合が大きくなっているからでしょう。
片方がいいたいことを言えない状況になると、単なるがまんになってしまいます。
たとえばしばらくだまって聞いていても、すぐに親子ゲンカになってしまうのも、こんな一面があるからです。
自分の意見をいう努力です。
アサーティブな表現ともいわれています。
実家片づけ整理協会の講座が、お子さんのあるPTAなのでもお声がかかるのは、このあたりのスキルが、片付けを通して身につくきっかけになるのです。
言葉だけにたよるとコミュニケーションは難しいのですが、片づけながら、物を介して会話をすると、スムーズになるのです。
家族でも、距離を保つ=リスペクトするということになっていくのです。
実家の片づけの場合、親子といっても高齢の親子に限りません。
小さなお子さんをお持ちの親の立場もあります。
お嫁さん、婿さんを含めた家族というスケールも。
いずれにしても、自分の立場をわかってもらうには、会話の数も増やすだけでなく、失敗しても、それなりに熟練した会話が必要だということです。
「家族だから黙っていてもわかってくれる」というのは絶対にありえないです。
これは本当に難しいです。
片づけを通して、家族円満になれるといいですね。
片付きますように(渡部亜矢)。
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