実家片づけアドバイザーが、片付け現場に行ったり、講演や講座のセミナー講師として整理術や片づけのノウハウの中で、必ず触れることがあります。
それは、「お金」と「時間」をいかに有効に使うかということです。
経済学的にいえば、「資源の分配」ということになります。
ただし、ストレートに話すと難しくなるので、一般的な話としてわかりやすく伝えて、片づけたい人達が、より満足度が高まるように、片づける気持ちになるようにお話しさせていただいています。
たとえば、
“「3の法則」を使って短い時間でいる・いらないに悩まないようにしよう”
“予算が限られているなら、片づけるのがたいへんな場所を絞って、いい業者を選んで片付けサービスにアストソーシングしよう”
“ご高齢のお母さんが喜ぶ場所から片づけて、片づけを外注したほうが楽になるということを味わってもらおう”
といったことです。
このような例は、先日、今年のノーベル経済学賞を受賞されて話題になっている、シカゴ大学のリチャード・セイラー教授の、「行動経済学」の一部として説明できるでしょう。
身の回りの経済行動について心理学を交えて、解析する手法です。
片づけを強制的に「させる」というのは、特に親世代には無理です。
そこで、「高齢になってくると家の中が片づいていないと危険だし、掃除もたいへん」ということで、片づくように自然体で船頭することで、ごく自然体で、無意識のうちに、健康で安全、安心な暮らしへと、より良い生活の質を保てる老後生活へと、導こうという働きかけをしていくことになります。
私たちは、片づけたい方の心の動きに密着することで、より満足度の高い選択をしていただくことに、力を注ぎます。
お客様も、そして私たち実家片づけアドバイザーも幸せを感じることができる、うれしいチョイスとなります。
高齢の親世代だけでなく、「片づけたほうがいい」というのがわかっているけど、なかなか片づける行動に移せないという人にも、片づけやすくなるよう、環境を整える手段として、有効ですね。
気持ちと、理屈がばらばらになっているときほど、環境を整え、片づけるという行動が起こしやすくなるようにしていくのが、実家片づけアドバイザーの“実践”です。
もちろん、私たちは経済学者ではないので、厳密なことは言えないのは承知しています。それでも、行動経済学が注目されることで、私たちの仕事も理解されやすくなってくるだろうと感じます。
とかく難しく面倒に思われがちな片づけが、理解されやすくなることはうれしいです。
片付きますように(渡部亜矢)。
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