いま、将来をとても不安に思っている人が多いように感じます。
なにが不安かということを、うんと単純化しますと、
少子高齢化社会の中で、何歳まで生きるかわからない
↓
お金がいくらかかるかわからない
という「不安のルート」があります。
すると、親世代といわれるご高齢の方々は、安くて身近な物を買って物をためこむということにつながっているという現象になってくることがあります。
いまは物の処分費のほうがお金がかかりますから、片づけたほうがうんと得なのです。
粗大ごみにお金がかかるのは、理屈ではわかっていますが、気持ちはまだ昭和。ごみになんかお金をかける気持ちは、さらさらありません。
将来、子世代が物の処分費に苦しむことになるということを、端折らず、丁寧に、「今処分したほうがお得」ということを伝える必要があります。
物をのこすのなら、お金も残す必要がある時代です。
片づくと、物を持つランニングコストがかかりません。
「いくらかかる」という周りの情報に左右されず、「いくら使えるのか」という現実路線になり、不安を減らすことができます。
若い世代で片づかない人は、物がないメリットはわかっていても、片づかないことがあります。
いつか使うかもという理由づけをして、片づけるのを先延ばししがちです。
そんなときは、探し物の時間ロス、いらいらする精神的デメリットにつながり、散らかり部屋は、マイナス資産とかんがえるといいでしょう。
未来の不安は、行動する、動いていることで随分と減らすことができます。
不要な物を持ち続けるほうがお金がかかるということをよく理解して、ほんの少しでも片づけ行動につながるとうれしいです。
そして、人は、どんどんと年齢を重ね、変化し続けますから、完璧な片付けというのはあり得ません。
時を経れば、誰でも体力は下がりますし、病気をすることもあります。
一番怖いのは、今の片づけ方、整理の方法で大丈夫、完ぺきと思いこむこと。
遺言書や相続対策をお金をかけてしても、コミュニケーションとれてなければ、覆されることもあるし、部屋が散らかっていて、転んでけがをすることもあるでしょう。
大切なのは、リスクに対して、進行形、試行錯誤を続けること(実家片づけアドバイザーの講座では、PDCAのCAの部分としてお伝えしています)です。
行動するということは考えて前にすすむということですから、パワーもいります。
小さなところから片づけを始めるといいでしょう。
ひとりで片づかないときは、仲間をみつけて、一緒に進んでいきましょう。
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片付きますように(渡部亜矢)。
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