9月は防災の日ということで、ニュースで取り上げられることも多いので、防災グッズの見直しを、ご家族でできるといいですね。
先日あるお宅の片付けにうかがいました。
ここは80代とはいえ、すっきりと片付いているお宅で、自分で防災リュックをつくっていらっしゃいました。
立派です。
ただ・・聞いてみますと、ここ何年かあけていないということでしたので、中身をあけてみることにしました。
この年齢の方が最近開けていないといったら、要注意です。
最近というのが、軽く数年超えることがよくあるからです。
案の定、この方も、阪神大震災のときにつくった防災リュックということでした。
電池も古く白い液もれが・・。
手回し充電つきラジオはうまく回せない。
そもそも充電も、いまお使いのスマ―トフォンに対応していない、古い型式です。
いざというときに、こんなに役に立たない物を背負って逃げるということは、命をさらすことになるでしょう。
チェックしたいのは、重さです。
そもそも防災リュックなんて背負えませんから、備蓄に切り替えたほうがいいという話もしてみてください。
そのうえで、いざという時持ち出したほうがいい、薬、処方箋、眼鏡、補聴器などの置き場所を確認して、ぱっと取り出せるようにしておくのがコツ。
大事なのは、防災リュックの中身でなく、命。
地震などでも安全な部屋のレイアウトなども気にしてみてください。
最近の傾向としては、火事などの心配がなく、新しい丈夫なマンションなどの場合は、建物内にいたほうが、避難所にいくよりも安全な場合も多くあります。
今住んでいるところのハザードマップの確認も、これを機会に話し合えるといいですね。
持ち家でも、洋服でも、なんでもそうですが、「買って安心」はあり得ないのです。
年齢によって必要なものがかわってきますから、売っている防災リュックのセットだけでは足りないのです。
メンテナンスが必要です。
ひとりでは無理なので、「うちはこうやってる」「ここに連絡して」など、ウチを会話に出しつつ、中身を確認してくださいね。
詳しくは講座やセミナーでもお伝えしています。安全に片付きますように(渡部亜矢)。
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