【ライフシフト整理術vol.1】人生100年時代・まずはここから片づける

ロングライフ片づけ・プロローグ

いまはロングライフ(長寿)の時代です。もう耳にたこ!と思っているかもしれません。
でも、単純に寿命が延びただけとは言えないのです。

体と気持ち、それどころか教育とか住まいとか年金、働き方、すべてを含めて、現実(ロングライフ・長寿)とかみ合っていないなかで、私たちは暮らしているのです。
刻々と変化する世の中の流れに対して、「知らなかった」「昔はこうだった」などといていられないのです。

いま、先進国で生まれる子どもの約半分は、100歳以上生きるのだそう。
今働いている人々が受けてきた教育は、平均寿命50歳ちょっとのモデルから生まれた学校教育が基本です。
大人になってからさまざまなことを学んでいくということは前提になっていないと思いませんか。

「一生モノ」「ずっと」が通用しない時代

親世代が「一生モノ」として、「一生に一度の大きな買い物」が「持ち家」でした。
家を買っておけば、老後は路頭に迷うことはないといわれていました。

ところがどうでしょうか。
家をいざ売ろうとしても想定外に売れなかったり、家のほうが住んでいる人よりも先に寿命を迎えて、立て替えが必要になってしまったり。もちろん考え方が変わったり、やむをえない理由で施設に入所したりして、住み替えをしている方もいらっしゃいますし、家に愛着があっても、介護やケアにお金を使えなくて引っ越しをする方もいます。

「一生モノ」「ずっと」が通用せず、つねに「シフト」していくのが、人生100年時代の長寿社会を生きていくコツなのです。

【ここから本題】人生100年時代の片づけはどこが違うのか

人生100年時代の片づけは、今、目先の楽や楽しみ、モデルルームのようなきれいな収納だけではなく、10年、20年、100歳になった先を見越した片づけでなくてはなりません。
終活というと死んでいくイメージが強いですが、ライフシフトの整理術では、人生100年という枠組みでとらえて片づけの価値観を決定していきます。

たとえば、親子といえば、小学生以下の子どもと親という組み合わせを思い浮かべるかもしれませんが、人生100年のライフシフトのプランでは、成人した大人同士の親子関係を前提に片づけプランを考えます。

たとえば30代~60代の人が、自宅だけでなく、実家や義理の実家の片づけ、祖父母の家の片付けに直面しているのです。

片付けといえば、自宅だけでなく、2軒3軒と面倒をみるのが常識と化しているのです。
まずは自宅を片付けなくっちゃと思います。
でも、片づけの必要性に迫られるのは、自宅がなんとかなっているときではなく、介護や仕事が忙しいときなどに、並行しておとずれるのです。

まずはここから片づける~書類の整理~

子どもが親に寄り添う実家の片づけでは、親の気持ちから遠いところかたら片づけるのが基本です。
ただ、自分自身の身の回りや、自宅も、人生100年時代ということを見越して片づけていく場合は、書類の整理から手を付けることをおすすめします。

もちろん片付け方としては、片づけのスキルや判断力がそんなに高くなくてもでき、思い出の少ない物や場所である、玄関周りや廊下などから始めていくのが王道です。
親と離れていて、自宅を片付けていきたい場合など、子世代の片づけ熱が高まっているときは、ぜひ、書類や貴重品の整理から始めてみてください。

リスト化の過程で、私は親の保険の受取人になっているのだろうか?とか、子どもの学費や家の購入資金の援助はどれだけ受けたのだっけ?など考えて、親との会話のきっかけにしてください。そして、自分も片づけているということを伝えれば、感のいい親御さんですと、自分も少しずつ片づけを始めてくれます。

高齢者の書類の整理は、若い人とはまったく違うのです。
具体的になにをどうチェックするか、気になりますよね。
ロングライフの整理術については、講座やHPでお伝えしてまいります。

片付きますように。(渡部亜矢

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親の家・実家の片づけ|目次まとめ

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■高齢者・ゴミ屋敷化    ■子ども部屋・プリント
■セミナー講座情報   ■メディア掲載  ■片づかない話
■講師・アドバイザーの仕事術

■片づけ実践 before→after