親も納得!「ボトルネック解消片づけ術」のすすめ~センスアップや習慣化よりも簡単・家族も安心~
何度となく講演会やHPでお伝えしておりますように、片づけはセンスよりも習慣、ワザなし収納が、リバウンドを防ぐ基本です。
でも、もっと、もっと、簡単に片づけができるようになるコツがあります。
それは、「ボトルネック解消片づけ術」です。
ボトルネックとは、円滑な進行・発展の妨げとなるような要素のことをいいます。
環境を整えると言い換えてもいいでしょう。
キーとなる3つお伝えします。
① 模様替え
たとえばよく使う家具が部屋の使いにくい場所にあるようだったら、思い切ってリビングに移動したほうが、途中で脱いだものをしまえるようになった親御さんがいらっしゃいます。
大掛かりな模様替えだけではありません。
捨てたいときにすぐ使えるように、たとえば郵便物をあける机のそばに、ゴミ箱を適切に配置するというのも、プチ模様替えとなり、ゴミをためてしまうというボトルネック解消術となります。
ワザもセンスも必要ないのです。
② 家に帰ってからの「帰宅動線」チェック
家に帰ってから、あなたはバッグをどこに置くか、まず意識してみましょう。
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭でしたら、ランドセル動線もチェック。
親御さんなら病院帰り動線をチェック。
家の鍵をあけて、鍵をどこにしまいましたか?
出かける前にスマホを探し回ったことはありませんか?
そんな人は観察して、環境を整えることをおすすめします。
ボトルネックという問題を解消することは、片づけのスキルを磨くよりも簡単に「散らかり問題」を解決できるのです。
③ ゴミ出し動線チェック
実は、これが一番難しいのです。
24時間ゴミ出しOKのマンションに住んでいても、体の調子が悪かったり、仕事が忙しかったり、生活意欲減退してしまうと、すぐにごみはたまります。
特に高齢になりますと、45リットルゴミ袋にゴミが詰め込まれたら、階段をおろすことすらできなくなります。
人によっては、片づけるときに、ごみを捨てようなどと思わずに、「捨てなくてもいい理由探し」をずっと頭の中でしている人もいます。
片づけの現場でよく遭遇するのは、ゴミを大量に出すと、近所の人になにかいわれるのではないかと心配する人がとても多いことです。
回収されなかったらどうしよう、分別が間違っていたらどうしようという、不安が先だって、ゴミ出しを躊躇する場合もあるのです。
そんなときは、私たちはゴミ収集日に合わせて片づけサービスにいくこともできます。
ゴミ出しがたいへんな場合は、たとえ量が少なくても、家族や自治体にSOSを出すことが大事です。(でもこれがなかなか難しいのですが)
自治体によっては、高齢者のゴミ出しサービスを1回100円ぐらいでしてくれるところや、ボランティアがきてくれるところもあります。
1人暮らしの離れたご実家でしたら、ぜひ地域包括センターに相談してみてください。
元気な親なら、子世代が電話で、ゴミの日の朝に親に電話やメールをするという方法も、コミュニケーションがとれておすすめです。
ご自宅なら、家族や子どもに手伝ってもらいましょう。ごみ分別のたいへんさや、片づけの仕事すべてを、家庭内で女性一人が担うことがないようにするのがポイント。
今は総合学習で小学校3年ぐらいから、リユース、リサイクル、リデュースを習っていますから、実は親よりもゴミや環境問題については詳しかったりするのです。
生きた社会勉強を、祖父母の家でしてみるのもいいでしょう。
環境を整える「ボトルネック解消片づけ術」。
できそうなことからはじめられるといいですね。
どうぞ片付きますように。(渡部亜矢)
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