9月で上半期も終わり、いかがお過ごしでしょうか。
実家にあふれる紙の書類の整理に、おすすめの時期です。
3津のステップをご紹介します。
ステップ1 床やテーブルに置きっぱなしの紙モノをまず開ける
高齢になりますと、紙一枚でも床に落ちていれば、転倒する可能性が出てきます。
新聞の折り込みチラシやダイレクトメールなど、モノの隙間に紙があふれていないか、
チェックしてみましょう。
ちょっとした封書でも、高齢になってくると、あけるのがおっくうになってきます。
手でちぎってあけるのには、指の力がいります。
ましてやガムテープで梱包された書籍小包や、ゆうパックは、
あけるのも、捨てるのも面倒です。
あてたあとも、DMなど、同封されているものも、いっぱい。
明らかにいらないと思われるものなら、納得して処分に応じてくれる大人世代も多いので、
必要な書類ではないことを説明してみましょう。
ただ、開ける以前に、鋏がモノだらけでみつからなくて、つい、手紙を置きっぱなしにするケースもあるので、要注意!
これを機会に、封書をあけるためのはさみを、きちんとした場所に決め、
手紙類を開けるスペースを、テーブルなどにきちんと確保するのも、おすすめです。
床に紙モノが置かれていたら、転倒の危険があるので、即、別の場所に「移動」しましょう。
ステップ2 紙袋・箱につっこまれた書類の束を一時保管箱にしまう
アメリカの調査に、オフィスで事務員が見る文書のうち、
90%は、作成・収集されてから半年以内のもの
99%が、作成・収集されてから1年以内のもの
という、有名な調査があります。
(詳しくは、★「9月締め・90%マジック」捨てられない書類をリセット
すべてを確率で決めることはできませんが、処分したとしても、
多くの方にとって、安心材料になる数字です。
よく、家の中の書類を、紙袋に入れて保管している方がいらっしゃいます。
あまり見ていないものでしたら、紙袋から出して、
一時保管箱(プレ捨てBOX、3秒BOXともいいますね)に入れて、
整理した日から半年後の日付を書いて、どこか安全な場所にしまいましょう。
半年たってみなければ、おそらく見ることはないので、そのまま処分できます。
この方法で、床置きの書類を、どんどん一時保管箱に、詰めしましょう。
ステップ3 さらに迷う紙モノ書類・重要書類を「しまう」
だんだん片付いてきたら、中身を読まないとしまえない書類、健康・医療に関する書類、
返事をしなければいけない大事な書類に出合います。
そんなときは、たとえば色の違う小さなファイルボックスにしまって、
2日に1回ぐらいは見直すといいでしょう。
とっておくかどうか、一時保管箱に入れるのも不安な場合は、
スマホでとりあえず写真をとることをおすすめします。
最近の携帯やスマホは、画質がいいので、A4サイズぐらいのものなら
きれいに読めるようにとることができます。
新聞や雑誌のスクラップ記事など、捨てるにしのびないもの、
大きさのそろわないものは、ファイリングしにくいので、とくにご高齢の方は、捨てられません。
一時保管箱に取っておくだけでは不安な方には、
さらに安心感が増すので、おすすめです。
だんだんと慣れてくると、新聞雑誌の記事なら、切り取らずに、
メモがわりに写真をとるだけですますこともできますね。
最近のカメラやスマホ・携帯の機能は使いやすくなっていますから、
ご高齢の大人世代の方でも、撮るだけなら、簡単にできるようになりました。
「写真を撮った」というのが安心材料となって、書類を捨てたり、
処分できるようになった方も、いらっしゃいます。
紙の書類の保管場所を省スペースに
以上の1~3のステップを踏むと、紙の書類の分量は減ります。
一度減らして、困らない体験をすれば、次回から、とっておくものと、
捨てるものの区別がだんだんとついてきます。
「片付ける力」がついてくる、ということですね。
ぜひ、日常の生活で、少しずつ取り入れて、紙の書類をふやさないように
ステップを踏めるといいですね。