実家にありがち!“困りモノ”の「正体」

 気が付いたら、実家に、なんだかわからないモノ、“困った”モノがたまっている……。

そんな方も多いのではないでしょうか。

ダイレクトメールがテーブルの上に散らかり、
通販で買った家電が箱に入ったまま床に置いてあったり、
プリンのカップ、鮭フレークの瓶を、キレイに洗ってとってあったりします。
そんな、ご高齢者宅によくある光景を、よく考察してみると、
「矛盾をはらんだ現象」だということがわかります。

なぜなら、子世代から見ると、使うかどうかわからない鮭フレークの瓶を、洗ってとっておくほうが、
モノを捨てるよりも、よっぽど手間がかかって、難易度が高い「家事」だからです。

そんな「まめまめしい」手のかかる家事をする一方で、
すぐに捨てられそうな細かいモノで、部屋が散らかっているなんて…?!

かなり不思議な光景が、お部屋の中で繰り広げられていることになります。
どうしてそんな、相反することが起きるのでしょうか。

“不思議な困りモノ”って何?

親世代は、モノを大事に扱うことを、その前の世代から受け継いでいます。
ですから、かなりしっかりした理由がないと、手放すことをしない方が多いようです。
捨てるというよりも、「捨てなくていい理由を探している」というのに、近いのです。

「いつか使うかも」
「(家族の)誰かが使うかも」
「また買うことができなくなるかも」

という、「かもしれない」という「思い込み」“かも”しれません。
“モノ”という次元を超えているのでしょう。

子世代にできること

親世代は、モノそのものをとっておきたいのではなく、
自分の気持ちの思い入れ・思い込みを、モノを介して、ためこんでいるのだとしたら……。
もし、必要ないモノにつまずいてころんだり、地震のときに逃げ遅れたりしたら、どうでしょうか。
たとえば、健康に直結する薬が、ため込んだ不思議なモノに埋もれて、取り出すことができなかったら、どうでしょうか。
……命を守ることが、できなくなってしまいます。

「いい思い出」ではなく、命を守れない思い込みのせいで、モノをためこんだのだとしたら、
子世代としては、親御さんが、その思い込みをうまくなくして、
片付けてもいいという気持ちになるようにしていきたい、と、思うのが、
「人の心」というものでしょう。

“不思議な困りモノ”を減らす方法は?

もし、ご実家に、 “不思議な困りモノ”があったなら、
いるモノなのか、思い込みなのか、子世代なりに、しっかり観察することから、
始めるのが、おすすめです。

次のアクションとしては、 “不思議な困りモノ”を片付ける気持ちになってもらうように、
語り掛けができると、いいですね。

これがまた難しいのですが、語り掛けの例は、講座でも紹介していますが、
また後日、コラムにも、アップしたいと思います。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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