片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢
実家にあふれる紙の書類の整理に、おすすめの時期です。
3津のステップをご紹介します。
高齢になりますと、紙一枚でも床に落ちていれば、転倒する可能性が出てきます。
新聞の折り込みチラシやダイレクトメールなど、モノの隙間に紙があふれていないか、
チェックしてみましょう。
ちょっとした封書でも、高齢になってくると、あけるのがおっくうになってきます。
手でちぎってあけるのには、指の力がいります。
ましてやガムテープで梱包された書籍小包や、ゆうパックは、
あけるのも、捨てるのも面倒です。
あてたあとも、DMなど、同封されているものも、いっぱい。
明らかにいらないと思われるものなら、納得して処分に応じてくれる大人世代も多いので、
必要な書類ではないことを説明してみましょう。
ただ、開ける以前に、鋏がモノだらけでみつからなくて、つい、手紙を置きっぱなしにするケースもあるので、要注意!
これを機会に、封書をあけるためのはさみを、きちんとした場所に決め、
手紙類を開けるスペースを、テーブルなどにきちんと確保するのも、おすすめです。
床に紙モノが置かれていたら、転倒の危険があるので、即、別の場所に「移動」しましょう。
アメリカの調査に、オフィスで事務員が見る文書のうち、
90%は、作成・収集されてから半年以内のもの
99%が、作成・収集されてから1年以内のもの
という、有名な調査があります。
(詳しくは、★「9月締め・90%マジック」捨てられない書類をリセット
すべてを確率で決めることはできませんが、処分したとしても、
多くの方にとって、安心材料になる数字です。
よく、家の中の書類を、紙袋に入れて保管している方がいらっしゃいます。
あまり見ていないものでしたら、紙袋から出して、
一時保管箱(プレ捨てBOX、3秒BOXともいいますね)に入れて、
整理した日から半年後の日付を書いて、どこか安全な場所にしまいましょう。
半年たってみなければ、おそらく見ることはないので、そのまま処分できます。
この方法で、床置きの書類を、どんどん一時保管箱に、詰めしましょう。
だんだん片付いてきたら、中身を読まないとしまえない書類、健康・医療に関する書類、
返事をしなければいけない大事な書類に出合います。
そんなときは、たとえば色の違う小さなファイルボックスにしまって、
2日に1回ぐらいは見直すといいでしょう。
とっておくかどうか、一時保管箱に入れるのも不安な場合は、
スマホでとりあえず写真をとることをおすすめします。
最近の携帯やスマホは、画質がいいので、A4サイズぐらいのものなら
きれいに読めるようにとることができます。
新聞や雑誌のスクラップ記事など、捨てるにしのびないもの、
大きさのそろわないものは、ファイリングしにくいので、とくにご高齢の方は、捨てられません。
一時保管箱に取っておくだけでは不安な方には、
さらに安心感が増すので、おすすめです。
だんだんと慣れてくると、新聞雑誌の記事なら、切り取らずに、
メモがわりに写真をとるだけですますこともできますね。
最近のカメラやスマホ・携帯の機能は使いやすくなっていますから、
ご高齢の大人世代の方でも、撮るだけなら、簡単にできるようになりました。
「写真を撮った」というのが安心材料となって、書類を捨てたり、
処分できるようになった方も、いらっしゃいます。
以上の1~3のステップを踏むと、紙の書類の分量は減ります。
一度減らして、困らない体験をすれば、次回から、とっておくものと、
捨てるものの区別がだんだんとついてきます。
「片付ける力」がついてくる、ということですね。
ぜひ、日常の生活で、少しずつ取り入れて、紙の書類をふやさないように
ステップを踏めるといいですね。