人それぞれ個性があって当たり前。
性格が違うので、
家庭内では、散らかし方も、片付け方も違います。
よい人間関係をつくるコツとして、
「お互いの違いを認め合いましょう」ということが、
キャッチフレーズのようにいわれています。
けれども、実際、片付けの場面にあてはめてみても、
家族のお互いの「違っていること」を認め合ったとしても、
「違っている」ことから進まなくなってしまうことが、よくあります。
アタマでは、
「夫婦の違いを認め合おう」
「いいお母さん(お父さん)でいよう」
と思っても、
散らかったスペースに直面するたびに、イライラ。
毎日毎日、「お互いに性格が違うのだから仕方ない」と、
ガマンしたり、あきらめたりしていませんか。
特にリビングのように、複数の人が共有する場合、
モノをきちんと収納する方法をみつけるのが、
難しくなってしまいます。
それでは、いったいどうすればいいのでしょうか。
そんな時、「違いを認め合う」のとは、
まったく逆のアプローチをしてみる、という方法があります。
「家族との共通点を認め合う」という方法です。
まず、
よく使うモノ、よく見るモノを、洗い出してみます。
たとえば、
朝みんなが揃って食べるものは何か。
帰ってきて全員が必ず見る場所はどこか。
家族全員見るテレビ番組の時間帯はいつか。
など、何でも構いません。
共通しているほど、意識しないと、見えてこないかもしれません。
お互いの共通点が見えるということは、
お互いをよく知っているということになります。
ますます相手を好きになるファクターにもなります。
とくに家族が集まるリビングの片付けにつまずいたら、
お互いに共通して大切にしているものを、再確認しましょう。
毎年スキーに行くご家庭なら、スキー場の写真の下に
共通のモノを収納するとか、
そんな些細なことから始めてもいいと思います。
「違いを認め合う」ことでは見えなかった、
動線や、真ん中に置いた方がいいモノなどが
見えてくるかもしれません。
片付け方が違っても、お互いよく知っているのが家族ですね。
今は散らかっていても、
家族との共通点をみつけることで前向きにとらえてみましょう。
家族のつながりを考えて、気楽に片付けていきましょう。