本棚を「お片づけ特別区」にしない

ほかのモノは手放せても、
なぜか、
本と資料は手放せない・・・

 

・・・こういう方は、結構多いのではないでしょうか。

理由はいろいろあると思います。

本と資料は、一見、ほかのモノとは違うように思えます。
モノではなくて、情報だからでしょうか。

なんだか、アタマの中身のようにも感じられますが、
錯覚にすぎないのでしょうか。

はたして、ほかのモノと、どこが違うのでしょうか。

 

実は・・・
本も資料も、当たり前ですが、モノの種類のひとつ。

 

さらに・・・
本や資料は、本棚にあっても、必要なときに出てこなければ、
ただ置いてある「モノ」と同じです。

「モノ」である本や資料の中身が、
ご本人のアタマの中で、
血肉となるチャンスがきたときや、
血肉となった瞬間に、はじめて、
「モノ」から本物の「情報」に変化するのではないでしょうか。

 

 

大切な資料を保管してあっても、
保管してあること忘れてしまったら、
持っていないのと同じです。

それどころか、
保管スペースに家賃を払い続けていたことになるので、
費用効果はマイナスになってしまいます。

 

・・・モッタイナイですね。

本棚を「お片づけ特別区」として、
手つかずのままほっておくと、
不必要に保管している普通の「モノ」になってしまうのですね。

 

たとえ見た目はきれいでも、
中身は、気が付かないうちに、
古くなっていることもあります。

紙は傷まないと思うかもしれませんが、
結構黄ばんで、酸化したり、湿気を吸ったり、
ほこりっぽかったりします。

それ以上に、「情報」は、ナマモノ。
今は時間の流れがはやく、
あっという間に腐って次の情報がきてしまうのです。

 

本や資料という名目に惑わされず、
「お片づけ特別区」にしないこと、
手つかずにしないことが、
キーポイントです。

 

ほかのモノと同じように、
本当に必要かどうかを、
ご自分のフィルターにかけて
選別することが必要なのですね。

 

もちろん、コレクションやご研究のために
必要な資料を保管してあって、
情報を新鮮なままで保存して取り出せるようにしてある方も
たくさんいらっしゃいます。
お片づけ上手な方々は、
その素晴らしい習慣を大切にしてください。

私自身も、
自分にとって大切な情報を見分ける能力である「リテラシー」を
もっと身に着けていきたいと、
日々思いならが過ごしています。

 

多くの方が、
ご自分にとって何が必要な情報であるか、
もっとわかるようになり、
ご自分に合った本や資料の保管方法がみつかりますように。