「リバウンドしないようにするにはどうしたらいいでしょうか?」
というご質問をよく受けます。
いくつかコツはあるのですが、その方にあいそうなコツを選んで、お伝えしています。
表現はいろいろありますが、
「物をふやさないように、現状をキープしましょう」
「1つ買ったら、1つ捨てましょう」
というのが一般的な答えになるでしょう。
もちろん、正解です。
でも、私は、ご受講くださる方に、さらに違うことを付け加えてお伝えしています。
「少しずつ毎日の生活で、物を減らさないと、リバウンドする」ということです。
「買う前に2つ捨てて、1つ買う」
ぐらいでないとリバウンドするということです。
その真意はと申しますと…。
年齢とともに、体力は着実に、低下します。
(もちろん、体力には、個人差があります。)
ですから、体力に合わせて、物の量は減らさないと、散らかるのです。
物の量を現状維持したしたとしても、年齢に比例して、体力が下がります。
リバウンドしてしまうのは、当たり前なんです。
片づけが得意な方でも、体力が落ちれば、必ず散らかります。
年齢とともに基礎代謝が下がるのと、似ていますといえば、みなさま理解していただけます。
基礎代謝が下がったのに、若い時と同じカロリーの食事を現状維持していたら、どうなるでしょうか。
同じ量のものを食べ続けるということは、同じ量の物を買い続けて家の中に持ち込むということです。
イメージできると思います。
たとえ若い方であっても、油断は大敵。
ちょっと疲れたとき、お仕事で疲れたときなど、ちょっとしたきっかけで散らかります。
そうしたときであっても、すぐに戻せる量にしておくのがコツですが、それはずっとつつけないといけないのです。
なんだかたいへんなような気がしますが、案外、考え方を変えれば、できるようになっていきます。
うんと少ない物にしたいと思ったら、だんだんと質を考えられるようになっていきます。
時間が限られているとしたら、どんな人でも、苦手な人よりも、好きな相手、今、必要な人、付き合いたい相手に会おうと、自然に思うことでしょう。
身の回りの物も、付き合う人を選ぶのと同じように、選べるようになってくるとと思います。
量よりも、質を考えれば、自然に付き合いたいものは絞られてくるのです。
毎日、意識するだけで、違ってきます。
片づけは、生活の一部です。一生続くのです。どこまでも。
だからといって、難しく考える必要もないでしょう。
私はそのお手伝いをできれば幸せです。
たのしく、いっしょに、リバウンドを防止できるといいですね。
片づきますように。
渡部亜矢