実家を片づけをしていて、親が物を捨てなくて困ったという経験のある方は、ごく普通によくあります。
親がなかなか捨てないので、「これちょうだい」と言う嘘を言って、自宅に持って帰る子世代がいます。
はやく片づけたい方に多いパターンです。
じっさい、親のほうも、もらってくれるならどうぞといいます。
ほぼ100パーセント、親はいらない物、使わないものだからです。
そして子世代の方はというと、間違いなく、本当によく頑張っていらっしゃると思います。
でも、親が元気で、かつ、会話を日頃からしている親子さんの場合、基本的にはNGとお伝えしています。
なぜでしょうか?
非言語(ノンバーバル)コミュニケーションと親の家
それは、親だからこそ、嘘がばれてしまうということです。
子どものちょっとしたしぐさや、表情で、親は本当のことがわかってしまうのです。
これは「非言語(ノンバーバル)コミュニケーション」といわれています。
会話は、言葉だけではなく、五感や体に現れるからです。
多くの親は、ちょっとした表情で、「この子は、使うとかちょうだいとか言って、持って帰って捨てるんだな」と、一瞬で嘘を見抜くことが多いようです。
そして、やさしい親御さんは、「だまされているふり」をしたりします。
これが1回ならいいのですが、たいてい片づけていると、この嘘は1回ではすみません。なにしろ物が多いのですから。
だまされたふりをしないタイプの親の場合、もういいよ!ほっといて!と、ケンカになってしまうこともあります。
いずれにしても、親のこころに負担がかかってしまいます。
親子の関係は、小さいころから築き上げたことなので、単なる他人との会話とは違うのです。
自分の「しゃべり」に自信があるタイプや、饒舌なタイプの子世代ほど、気を付けた方がいいでしょう。
寄付先を伝えて、かわりに送るもいいかもしれません。
とかく面倒なのが、実家の片づけですが、親が元気な場合、多少ケンカしても、正直に時間をかけて話をしたほうが、結局は片付く近道ですね。
一緒に少しずつでもいいので、片づけていけるといいですね。
片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢