片づけができない性格です。
やっぱり、片づけができない性格って、あるのでしょうか?
諦めたほうがいいのでしょうか。
親も片づけが苦手です。
とても落ち込んでいます。
直すにはどうしたらいいでしょうか。
【A】
片づけは、性格というよりは、学んで身につける「習慣」、つまり「行動」の要素が、多く占めます。
つまり、決心すればできるようになる可能性が高いのです。
小さい頃に、歯磨きをすると決めて、毎日するのようになったのと同じように、行動するとよいでしょう。
自分で片付けができない性格だと思いこんでいる場合のほうが多いです。
歯磨きだとハードル高いでしょうか。
お風呂は毎日入らないと気持ちが悪いですよね。
昭和のおそらく40年代前半は毎日お風呂に入っていなかった人が多くいらっしゃいました。
入らないと気持ちが悪いというふうに、今の私たちはなってきたのです。
お風呂に入る習慣と同じと思って取り組んでみてはどうでしょうか。
深く考えず、片付けることを具体的に決めてしまうことです。
「やる」と決める、決意が重要です。
そもそも、
このような質問をしてくる方は、潜在意識のどこかで、片づけができるようになりたいと思っている方です。
本当に片付けができなくて、しかも、どうでもいいと思っている人は、こんな質問をしません!
まずはご自分をほめてください。
決意はやる気の一種ともいえます。
やる気があり、できるようになりたいという気持ちがあるからこそ、方づけができないと、落ち込むのですから。
このような質問をされたい方々は、ぜひ、安心してほしいと思います。
やる気になれば、どんどん解決へと進んでいます。
ですから、質問をした時点でやる気はあるということです。
そして、片づけは、学校で習うことではないので、親や周りをみて学ぶ=まねることが多いので、よくわからないということがあります。
実家の片づけが難しいのは、何十年も前から繰り返されている習慣と向き合うことだからです。
難しいのは当たり前です。
実家の片づけが難しいのは、物の処理ではなく、親の長年の習慣を変えることだからです。
すべてを親からの連鎖とはいえないのですが、どうしても接している時間が長いため、影響が強いということは言えます。
でも、ご本人が、少しでも片付けたいという前向きな気持ちになっていけば、ちょっとした習慣を変えることにつながります。
外部の情報をとりいれて片づけていくといいでしょう。
そのためには、目に見えやすい、効果のでやすい場所の片づけをおすすめです。
床などに置いてある大きな荷物をどかしてはやくスッキリ感を味わうなどして、やる気が続くように工夫していくと、習慣も続きやすくなります。
あたらしい習慣を始めるときは、ひとりで悩まないのも一つのコツです。
まずは周りの知り合いにSOSを出したり、片づけを始めたということを「プチ宣言」をして、「外圧」を作ってはどうでしょうか。
新しい習慣を身に着けるというのは、本当にたいへんなことですから、いろいろな方法を試しながら、習慣を続けるコツを、自分なりにみつけてください。
とにもかくにも、多くの人が片づけに関しては悩んでいるのです。
もちろん、セルフネグレクトや、ADHDなどの精神的な問題を抱えている場合もあります。
決意だけで変えられない場合もたくさんあります。
医療機関や保健所、公共機関にSOSを出してください。
必ず力になってくれる人がいらっしゃいます。
ちょっとだけ決意をして、目の前の小さなモノを減らしてみましょう。
片づきますように。渡部亜矢