【Q9】「片づけられない女」の妻に、得意になってもらういい方法を教えてください。
我が家は共働きで、年上のキャリアウーマンです。
妻は片づけが苦手で、家ではいつも片づけています。
妻は女なのに片づけができないことは自覚しています。
でも、片づけが苦手なので、やりたがりません。
私は片づけは得意なほうなので、教えたいのですが、だいたいけんかになります。
妻の実家、つまり、わたしにとって義理の家の片づけまでさせられて困っています。
この話を、会社の同僚にすると、「奥さんの実家の片づけをするのはおかしい」と笑われました。
なんとかしたいです。
妻に片付けをさせたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
【A】なんの問題もありません。
家族は、お互いが得意なことをしていけばいいだけです。
会社の同僚にされたら、「奥さんの実家の片づけをするのはおかしい」と笑われてしまったのですね。
サザエさんというマンガを、原作とは別の世界観でシミュレーションしたとすると、マスオさんが磯野家を片づけているイメージでしょうか。
いまはきょうだいの数が少なく、諸事情で忙しくてあてにならないこともあるのです。義理の家と自分の実家と自宅と、合計3軒の家を片づけている人が増えているご時世です。
けっして笑える話ではないでしょう。
逆に、女性が義理の家を片づけたら、どうでしょうか。
誰も笑ったりせず、当たり前だとこの同僚の方は受け止めた可能性はありますが、それも時代に合わないことだとはっきりといえるでしょう。
さらにいえば、片づけは、男女問わず誰もが必要な生活上のスキルです。
女性がやることとという思いを、まず捨てましょう。
男女差で決まることではなく、得意か、得意でないかという違いです。
できないことを相手に望むよりも、お互いが得意なことを分担していけばいいだけです。
片づけが得意なあなたが、家族全員が片付けやすい収納法を考えてもいいでしょう。
ところで、
「片付けられない女」が、クローズアップされているのは、なぜでしょうか。
過去に、女性なら片づけはできてあたりまえとか、女性の仕事だと思われていた時代が長くありました。
今でも、若い方でも、「女性なのに片づけができないのは恥ずかしい」と思い、悩んでいる女性が多いのは確かです。
いまだに、専業主夫よりも専業主婦のほうが、圧倒的に多いですよね。
実際に片付けをしている人の絶対的な数は、いまだに女性が多いです。
その結果、身の周りで「片付けられない男」が取り上げられるのは皆無に近いのに、「片付けられない女」のほうが、あいかわらず多くとりあげられるという、分母の問題もあります。
景気の悪い時代に、稼ぎのいいキャリアウーマンを妻に持つ夫という恵まれた境遇といえるのではないでしょうか。
せっかくダブルインカム(共働きでダブルの収入がある)なのですから、女男にとらわれず、生活していく方法をかんがえていってはどうでしょう。
同僚は、笑うどころか、うらやましがっているかもしれませんよ。
この世の中には、家族に、「片づけをさせたい」と思っていらっしゃいます。
けれども、他人は変えられないですし、コントロールもできないというのが通説です。
お連れ合いは片づけが苦手のようですが、あなたが補うことができるご家庭なのが素晴らしいと思います。
お互いが得意なことをして、よりいっそうお幸せにお過ごしください。