さきほどの地震は、みなさま大丈夫だったでしょうか。
まだ家の上空には、地震の被害を確認しているのか、ヘリコプターが飛んだり、遠くで救急車のサイレン音がしていたりします。
豪雨の爪痕も癒えぬまま、心配事が続きます。
被害にあわれている方々、どうかご無事でありますように。
災害の準備はしておいたら安心につながります。
でも、準備の難しさは、人によって違ってくるということがあります。
なにをどう選んでいけばいいのか?というご質問もよくいただきます。
「準備が人によって違う」というと、なんだか難しそうに思いますが、災害の準備の基本は、行政などが示しているリストを指針にするのがわかりやすいですね。
津波の多い地域、土砂崩れの危険がある地域、マンションの多い地域など、それぞれの想定される被害に即した対策が、出ているからです。
それはみなさま、よくご存知なのだと思います。
そのうえで、「準備はひとりずつ違う」というところの判断が、難しいのだと思います。
高齢の方や、若い方にも当てはまりますが、まずは常備薬を持ち出せるようにしておくのが大切でしょう。
食べ物は支援物資があっても、その方にあったお薬は、すぐに届かないことが考えられます。命を守ることにつながります。お薬手帳のコピーなども準備しておくといいですね。
その他、めがねや入れ歯、靴、寒さをしのぐ衣料を枕元に用意しておくとか、高層階が心配なら多めの水など、プラスして備蓄したり、小さなお子さんがいらしたらミルクやおむつの確認も…。
ほんとうにいざという時に、パッと持って逃げる物と、家の中の備蓄品をわけておくことから始めます。
でも、ぱっと逃げられなければ、元も子もありません。
これを機会にお部屋の中を見回して、上から物が落ちてこないか、廊下に物が置きっぱなしになっていないか、確認してみるのもいいですね。
ぜひご実家が気になる方がいらしたら、連絡をとって、床や廊下にいざ逃げようと思うときにじゃまになる物がないか、話題にしてみてください。
揺れたあとなら、お互い冷静に話ができて、片づけがスムーズに進む可能性が高いですね。
ごちゃごちゃの納戸にしょえない、重たい防災リュックがあっても、いざという時とりだせなかったら、本当に意味がありません。
かえって、通路をふさぐだけになってしまうかも…。
ついでに中身も確認して、置き場所を家族間で確認しておくといいでしょう。
注意したいのは、物を買う防災よりも、命を守るという基準を持つことで、優先順位がついていきます。
まずは身の周りチェック、家族の健康を保てることを考えていきましょう。
このようなコラムを書くだけで、被害を小さくすることはできない自分の無力さ、無知さ加減にやり場はありませんが、とりあえず今のいる場所でできる、小さなことをしていきたいと思っています。
被害が大きくなりませんように。
詳しい片づけ方▼
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■『プロが教える実家の片づけ』ダイヤモンド社
片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢