親が片づけたくなる!3つの「語りかけ」ワザ

 

親が変わる!3つの「語りかけ」ワザ

実家の片づけで一番難しいのは、親へのアプローチです。
とくに娘の前だと、「モッタイナイ」「まだ使える」と、つい、「がんこ」になりがちな親世代。
納得してもらって、片づけを進めてもらう3ステップの語りかけ法をご紹介します。

ステップ1 言いたいことを、その場で言わない

これからお盆になり、仕事や子育てで忙しい子世代が、帰省する季節です。
久しぶりにのんびりしたいのに、実家を片づけなければいけない現実。ツライですね。

子世代は、自分の家の散らかりをさしおいて、親のためにとがんばっているのに、
片づけを進めようとしない親世代に、イライラ。
つい、「片づけてよ」「捨てなよ」「そんなものとっといて、どうするの」と、
言いたくなってしまうのが、人情というものでしょう。

まず深呼吸。
ここで「捨てて」など、一時的な感情でNGワードを言ったらどうなるでしょうか。
親の機嫌が悪くなると、片づけのスピードダウンどころか
ますますお互い意固地になってしまうかも。いいことは1つもありません。

基本は、頭に思い浮かんだことがあっても、そのまま口に出さないことです。
これを守るだけで、片づけは進みます。

理想でいえば親に感謝できればいいのでしょうけれど、
「修羅場」である「片づけ現場」では、そんなキレイごとは言ってはいられません。

NGワードを言わなかった自分は、エライと、自分で自分をほめる、
片づけ終わったあとにおいしいケーキを食べることをイメージするなど、
子世代の好きなことを思い浮かべて、乗り切りましょう。

ステップ2 親世代にとっての、片づけ後のメリットを言ってみる

たとえば、廊下に積まれた段ボールや頂き物。
地震があったらくずれて危険です。そんなとき、
「通り道にものがあると、地震のとき危ないよ。片づけよう」
危険回避ということで、親の方も自分を心配してくれているのだと、理解してくれます。

たとえば、リビングの床に積まれたモノがある場合は、
「この床を広くして、孫を遊ばせたい」
「掃除をしやすくすれば、孫もはいはいして遊べるよ」
など、親が片づけたくなるような、片づけ後のメリットを言ってみましょう。

とくに「孫が喜ぶ」というのは、決め言葉です。
孫のためなら頑張ることができる、元気が出る、孫が生きがい、というのが親世代というものです。
最大限、がんばっていただきましょう。

ポイントは、ただ片づけるのではなく、
親世代にとっての、片づけ後のメリットを伝えて、片づけ作業へと、進んでもらうことです。

ステップ3 親に選んで片づけてもらう

ステップ3は、「親に選んでもらう」ということです。
たとえば服を買うときでも、「これしかない」というところから買うよりも、
何枚か色違いや、型違いのものがある中から選んで買った方が、
顧客の満足度が上がる、ということが、経営学の分野ではよくいわれています。
それを、親世代の片づけ場面でも応用してみます。

たとえば、ベランダに置いてあるモノを片づけたい場合は……。
「テーブルセットを置いて、お茶をしながらお庭を見られるようにするのと、
プランターを置いて、ミニトマトやハーブを育てるのと、どっちがいい?」
と、親世代に選択していただきます。
2つ以上、選択肢をみせてあげるのがポイントです。
自分でやりたいことを選んだという満足感を得られます。

もちろん、「ベランダにモノが置いてあると、地震や台風のときにくずれて危ないよ」
という、防災片づけ面のアプローチもできますね。

親の家の片づけは、数こそわかりませんが、何万人という人が直面している悩みです!
悩んでいるのは自分だけじゃない!ということから、始めるのもいいですね。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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