写真の整理は、いわば過去を選ぶ作業。捨てる過去もあります。たいへんな作業ですね。
とくに年齢を重ねるにつれて増える思い出と、
格闘することになっていきます。
写真やアルバム整理がたいへんな理由と、整理のコツをお伝えします。
写真が高級だった時代
写真は、思い出が詰まっているので、もっとも片づけの難易度が高いジャンルです。
ご高齢の方のお宅にまいりますと、クッキーの缶や箱に詰まった、
たくさんの写真が出てくることが、よくあります。
どんな方でも、生涯忘れられない、見ているだけで、心が穏やかになる写真もあることでしょう。
でも、少し前までは、写真は高級品で、気軽に撮るものではありませんでした。
ほんの10年ちょっと前までは、写真屋さんにお願いして、すべてプリントしていたものでした。
ピンぼけして失敗した写真、同じような景色の写真も、プリントされて持っている方もいらっしゃいます。
デジカメが普通の今では信じられないことになりつつありますが、
時代背景を考えれば、写真が捨てられないのは、無理もないでしょう。
ではどうすればいいのでしょうか。2つの意外なスキルをご紹介します。
一時保管箱の活用
大切な思い出・お気に入りを厳選するのと同時に、失敗した写真、同じような写真、
あまり好きでないショットなど、取り除きます。
ここで処分できる写真があれば、処分すればいいのですが、できなければ、
一時保管箱に分けていきます。
いわば、ベストアルバムには入らない写真を入れる箱です。
この一時保管箱(プレ捨てBOX)があることで、
ご高齢の方には、捨てない安心感を持ちながら、好きな思い出を厳選することができます。
写真を写真に撮る!意外な方法
ご高齢の方でも、携帯電話で写真が撮れるのは、ご存じの方が多いので、
捨ててもいいかな?ベストアルバムに入れなくてもいいかな?という写真を、写真で撮って、
データで残すということで、サクサク整理が進みます。
この方法を使えば、捨てるわけではありませんので、
古い写真は処分してもOKというご高齢の方も、結構いらっしゃいます。