比較的元気な親世代と行う片づけの場面で、子世代が、
「こんなことを語り掛けると、親の片づけがサクサクすすむ!」
という声掛けのフレーズ・ベスト3を集めてみました。
1 「ここにモノを置くと、地震のときに危ないよ」
「地震の時」と入れるのがポイント。
単に危ないよといっても、自分はまだまだ足腰は達者だといって、
気にしない方もいらっしゃいます。
今までは危なくても、長く続く未来は、危ないかもしれません。
記憶に新しい3・11のことを話題にして、ドア付近や、窓の周辺を
片づける、「防災片づけ」をやさしくご提案するといいでしょう。
地震などから、大切な命を守ってほしいという、子世代の気持ちが
きっと伝わることでしょう。
2 「大切なものを、どこにしまうか、決めてくださいね」
捨てるものを決めるというのは、たいへんなことです。
基本的に捨てたくない方が多いからです。
高齢になればなるほど、思い出の数が増えますから、
捨てたくないモノが増えるのは、当たり前です。
捨てるモノを選ぶのではなく、
逆に大切なモノを選ぶほうが簡単です。
片づける前に、現金、貴金属、預金通帳、有価証券、宝石、印鑑、登記簿など、
“最”重要物が何かを聞いて、
親の側に、しまう場所とモノを特定しもらうといいでしょう。
大切なものと、大切でないものが、しまう場所に混ざっていると、
あとで区別がたいへんです。
先に、重要書類などは、区別してしまってから、ほかのところに
手を付けると、後が楽ですね。
同時に、重要なモノほど、勝手に触られたくない!という気持ちがあるもの。
しっかり相談しながら、すすめられるといいですね。
3 「次のゴミ収集日までに片づけようね」
「いつまでに片づける」という目標があるのとないのとは、片づけ方が全く変わります。
なかなか自分では片づけをいつまでに終えたらいいのか、
イメージしにくいですが、ゴミ収集日という決められたゴールがあれば、
「どこの部屋は、次のゴミ収集日の前日」ということで
細かく計画を立てることができます。
「次のゴミ収集日までに片づけようね」というのは、
片づけの行動につながる、実践的なフレーズです。
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必要な時に、必要な声掛けができるようになると、実家片づけのスピードは
格段に上がります。