ご高齢の方のキッチンを見ていて、特にお悩みなのは、実はキッチン。
とくに、気になるのは、換気扇回り・吊戸棚です。
高い位置の換気扇・吊戸棚は汚れスポット
高齢になってから、「油ものはほとんど食べないので、換気扇は汚れていない」
という方がよくいらっしゃいます。
実は、私の実家もそうです。
換気扇に限らず吊戸棚のようなところは、高い位置にあるので、
高齢になると、手を延ばすのが、おっくうになりがち。
ましてや、踏み台に登って拭き掃除、なんて、危険です。
「換気扇・吊戸棚の落とし穴」です。
たとえ天ぷらを揚げることはなくなったとしても、
焼き魚や、ちょっとした煮物などをするうちに、
知らず知らずのうちに、油汚れが、こびりついているものです。
本や新聞を読むときは、必ずメガネをかける方でも、
料理や掃除でメガネをかけないので、気が付かないことも、あるかもしれません。
高い位置の換気扇・吊戸棚は汚れスポットなのです。
「油ものを食べていない」から、
「換気扇を回していない」から、
「普段使っていない吊戸棚」だから、という理由で、
「掃除をしなくてもいい」というのは、言い訳モード。
理由づけをする前に、汚れがこびりつく前に、掃除できるといいですね。
換気扇の羽やフィルター類など、はずせるものは、
家族がきたときにはずすように、お伝えしましょう。
重曹と石鹸水でつけ置きしてから、歯ブラシでこすると、
ごしごし力を入れなくても、汚れがとけてきます。
力を使わず、時間と、若い家族を味方につけて、掃除ができます。
もし身近に、換気扇周りをあまり掃除していない高齢者がいらしたら、
家族がいなければ、有償サービスを使ってもOKと、お伝えできるといいですね。
家族以外の人の手を借りるのは、恥ずかしいことでなく、
よくあることだと、少しずつわかってもらうのも、おすすめです。
踏み台から落ちて、けがをするよりも、よっぽどいいですよ。
安全第一。