毎年お正月は、箱根駅伝の繰り広げられる「ドラマ」に、どきどきしています。
沿道jから見ると、テレビでは見えない物が見えることがあります。
目標はみんな同じで、一心に走っているのには変わりがないのですが、
一瞬で走り抜ける選手ひとりひとり体格が違うので、私のようなスポーツに詳しくない者でも、
手の振りや足の運び方など、選手のフォームの違いが、よくわかります。
また、テレビではあまり出ないのですが、選手の後ろを走る、車からの
監督の声のかけ方も、見ていて、とても興味深いのです。
「まだまだいけるぞ」「おまえなら大丈夫だ、余裕だ」
「つき進め」など、ずっとひたすら大きな声で応援している監督もいれば、
寡黙に見守っているような監督もいらっしゃいます。
選手の力が最大限出るような声掛けを、それぞれされているのでしょう。
片づけも、目標があって、それに向かって行動していくわけです。
たとえば実家の片づけや、小さいお子さんの片づけなどで、
当の本人がそれぞれのフォームやスキルで、一生懸命、片付けようと走っているときには、
その走りにあった声のかけ方というのがあります。
一生懸命走っているときに、
「おまえなんかだめだ」「どうせ無理だ」なんて声をかける監督は、まずいらっしゃらないでしょう。
片づけの場面で、とくに親子だとつい気が緩んで、
「どうせ捨てられないんでしょ」「どうせまた散らかすんでしょ」
なんてつい言ってしまうことはあるかもしれませんが、
箱根駅伝なら、こんなぜったいNGでしょう。
片づける中での会話は、ライブで行われるわけなので、
一瞬のタイミング、思いやりなどが問われます。
本番の駅伝といっしょではないでしょうか。
片づけの実際の場面では、
「そのペースで」「大丈夫」「きれいになったね」
などのポジティブワードに置き換える、見守るなどしていけるといいですね。
このときの声掛けの法というのは、親子だけに、なかなか難しいけれど、
少し気に掛けるだけでも進歩する片づけスキルの1つです。
箱根駅伝のひたむきな走りから、新年の気持ちを新たにしたひとときでした。
今年もこのコラムでもお伝えしてまいります。