とても興味深い調査があります。
日本人は「テレワークだと仕事がはかどらない」
アドビが,日本、米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーラ
ンドの7カ国で、従業員数1000人以上という大きめの企業に勤める男女計3404人(各国約400~
500人)を対象に、2021年4月から5月に実施した調査によると,7カ国中唯一、「テレワークだとはかどらない」人が多数派だったそうです。
日本のハンコ文化や紙をつかった業務が仕事効率化を妨げているという解説となっています。
これについては,データ化の企業様の分析なので少し割り引いて考える必要があるものの,要因の一つでしょう。
気になるのは,仕事の効率があがらないといいつつもステイホームを支えている家族の役割。
最近増えている片づけのリバウンドのご相談があります。
リバウンドという散らかりだけに注目しているから,散らかり相談ということになります。
しかし話を聞いているみると,
「家族がいて片づけや掃除ができない」
「家に夫や子が一日中いて食事の世話ばかりしている」
というライフスタイルの変化が要因となっています。
片づかないという相談者の女性のスキルの問題でなく,家族の中で女性の負担が増えているといえる可能性が高いですね。
このままステイホームの調整役ばかりしている女性は,ストレスマックスになっていくかもしれません…。
きちんと調査をしているわけではありませんが,女性からのリバウンド相談が多いということは,女性は仕事は男性と同じくテレワークをしているのに,片づけや食事のお世話というプラスαの家事やケアが生じていることが,想像できます。
片づかないという環境要因を,自分の片づけスキルがよくないと内面化していることが窺えます。
それだけでなく,家族との関係もあるのかもしれません。
そもそも家のつくりが,「夫が会社に行く」「子は学校に行く」という前提に作られている間取りなので,狭いのは当たりまえだったりします。
いずれにしても,変化に対応していくことこそが,片づけのスキルです。
過去の生活を見直し,少しでも楽になる方法やお手伝いを考えていきたいと思います。
片付きますように(渡部亜矢)。