「家」時間充実プロジェクト3日目は、ゾーニングです。
緊急事態宣言を受けて、これまでの片づけや整理収納ワザでは対応しきれないことが、家のなかで起きています。
その代表が、「在宅ワーク」「リモートワーク」「テレワーク」です。
家で仕事をする方が圧倒的に増えたのです。
ちょっとした事務仕事のほか、テレビ会議などをするときに、部屋のポジション取りが、仕事の効率に大きく影響しています。
机の座る位置によっては、西日がPC画面に反射して見えにくい、トイレやお風呂の水の音が会社に筒抜けなど、想定外のことがおこっています。
zoom会議中に子どもが話しかけてくるというのはご愛敬ですね。
そもそも緊急事態宣言の出た地域は、都市で床面積がそんなに広くありません。
だから、毎日フルメンバーの家族が全員過ごすには、ルール的なものが必要になるのです。
「部屋のゾーニング」は、そんな典型的な家族で過ごしている方に必要な、片づけのルールです。
家族関係を円滑に保ち、家時間を快適にするためにも、重要です。
これまでのきれいな収納重視の片づけワザだけでは太刀打ちできないのが、コロナの影響なのです。
今新しい事が起きていると思って、取り組むのがコツです。
ゾーニングというと、いまニュース等で、病院でおこなわれている感染者と非感染者と分ける意味として使われています。
家庭内では、家族の勢力関係の表れにもなります。
そんなこんなで、家のなかのどこに、テレワークのポジションをとるかは、非常に重要です。これまでの一般的な整理収納ワザでは解決できないことが起きているのです。
「家庭内緊急事態宣言」を出して、ゾーニングしてみましょう。
たとえ家族が机として使えるのが、ダイニングテーブルひとつしかない場合でも、基本は平和的話し合いからスタートです。
書斎があってもWi-Fiが入らないなどの理由で、家族共有のダイニングテーブルを使う場合もあると思います。
本来の片づけの王道ワザでいえば、ダイニングテーブルは余計なものをおかないというのが鉄則ですが、それでは全くうまくいきません。
食事のたびにPCを閉じて書類を片付けなければいけない状況では、仕事が中断されます。
ある程度出しっぱなしでもいいように、箱などをつかって細かいものを整理しましょう(箱内の枠に収めるということで、「わくわく大作戦」とよんでいます。詳細は「片づけの基本」)。
机やいすは、仕事場だと思って、作業しやすい高さに調整したり、スタンドを書斎から移動させてつけるなど、工夫を重ねてみましょう。
今までの使い勝手とはまったくちがうとおもって取り組むのがコツです。
夫婦共働きなら、温泉宿の女湯・男湯みたいに、ベストポジションを日替わりで場所を入れ替えるというのもありです。
お子さんには、パパやママの仕事の物は触らないというお約束をしたうえで、エリア限定で仕事グッズや書類を置きます。
平常時に片づけサービスに入ると、家のリビングの夫婦それぞれの好みの調度品の占有率や、家族の座る位置などによって、だいたいの家族の勢力関係図ができあがっています。
主婦の方は、昼間は夫は会社、子どもは学校で、リビングは自由に使えた主婦のエリアがなくなってしまったという声もはいってきています。
三度三度の家族全員の食事作りで、リビングで座る暇がないかもしれません。
こういうときこそ、主婦の方こそ、遠慮する必要はありません。
ほっとする時間をとるためにも、勢力図から漏れないようにして、ご自分のエリアを確保したほうがいいでしょう。(これについては、「片づけの基本」に詳しく書きました)
家族それぞれが自分の時間を持つということを忘れないよういしましょう。
ひとり暮らしの方も、仕事や勉強するエリア、趣味のエリアとゾーニングすると、在宅ワークにメリハリがつくきっかけになると思います。
闘う相手は新型コロナ、長期戦です。家族内で陣地取りで争っている暇はありません。
お部屋が狭くても、ストレスがたまらないように、家族それぞれの時間を大切にするためのゾーニングをしてみてください。
医療や生活を支えてくださる皆様に感謝します。
コロナも、部屋も、片付きますように。渡部亜矢
追記
うちはゾーニングどころではない、話し合いどころじゃない、
これってひょっとしてDV、虐待?って思ったら、
東京ウイメンズプラザ→★の電話相談があります。
なやまず相談してみましょう。
DV のあとに、お住まいの地域名 (県とか市町村名)を入れてググってください。
無料電話対応してくれる役所関係がみつかります。