よく、片づけるときに、「どんな家に住みたいか、理想をイメージしよう」という手法があります。
たしかに有効です。
でも、ほんとうに散らかっていて、どこからどうしたらいいかわからない人にこの質問をすると、かえって混乱を招くときがあります。
理想がささっとわかり、難なくその方向に向かっていける方だったら、とっくに片づいているはずです。
でもそうならないのは、片づけは、相当、自分と向かわなければいけない作業だからです。
自分の好みや趣向をつかむということは、高度なことなのです。
何が自分の人生や生活で大切かがわからないから、優先順位がつかず、「とりあえず」なんでもとってあるのです。
さらに、片付けが苦手な方は、逃げ道を考えるのが上手です。
いつも逃げ道を考えている人は、結局は自分から、逃げているので、自分で自分を追い込んでしまうことになります。
チャレンジよりも先に逃げ道を考えるくせがあると、慎重というよりも、散らかるケースが出てくるときがあります。
そういう場合、たとえば、捨てる理由でなく、捨てなくてもいい理由探しをして、自分にOKを出す創意工夫繰り返していくことがあります。
まちがったポジティブ思考といえるかもしれません。
この袋小路にはまらないよう、注意してくださいね。
私は、できるだけ片づけの初期には、理想をイメージするレッスンでなく、
現実主義者、つまり「リアリスト」になることをおすすめしています。
片づけが苦手な方は、「使う」「使わない」といっても、「全部使う」となってしまいますから、
現実路線でいくと、「ここ1週間、使ったかつかわないか」ということで、基準を設けていくのです。
そのほか、片づけのテクは、いろいろありますが、まずは言葉として、ロジックとして「わかる」ことが必要です。
ある程度、どんなことや物にも応用できる「公式」的な、ロジックで理解しないと、応用がきかないのです。
この世の中に、あなたとまったく同じ持ち物の方は、ふたりといません。
あなたしか判断できないことや物があふれている「現実」があるのです。
写真や絵の多い片づけ本を読むと、なんだかできそうな気がしますが、
自分の家とは違うので、いきなり応用力が求められるわけです。
いくら雑誌やテレビを見ても片付かない理由はここにあるのです。
ではどうしたら片づくのかというのは、「わかる」を、「できる」に変えていく作業を加えることで解決していくのです。
このあたりは、片づかない人は、講座などでサポートを受けるとスムーズです。
ひとりでするのは限界があります。
ましてや、実家の片づけでは、親子でドツボにはまってしまう事態になりかねないのです。
できればうまくサポートを受けたり、自分にあったやり方をみつけていくのが近道でしょう。
片づけに悩んだり、時間をつかわず、本当に好きなことに時間と労力をつかってほしいと、切に思います。
そのためには、「リアリスト」になるのが、近道です。
リアリストになって、目の前の物を片づけていきましょう。
きっとその先に理想がみえてきます。
どうぞ片付きますように。(渡部亜矢)
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