実家片づけアドバイザーの資格を取ったあと
しばらく実家の片づけをしなかった。
幸い往復1時間30分程の近い場所に
実家があるので月に何度か実家へ行くことができた。
行って何する訳でなくただ近況を聞いたり食事を一緒に
したりするだけを繰り返したが話は聞きながら家のあちこち
親の健康状態を観察はしていた。
・母の膝の曲げ伸ばしが困難なこと
・昔よりずっと気が短くなったこと
・自分がやってきたやり方を変えられるのが
もの凄く嫌になっていること
などなど
特に膝の曲げ伸ばしが難しくなっているのが原因なのか
洋服タンス、タンスの上の引き出し等への収納は難しいように
思えた。それ故に手が届き易い低い場所に掛けたりして
収納外に出ていたようだ。
片付ける相手の視点、親ならではの視点
色々な角度から見れるように
なったのはやはり実家片づけアドバイザーになった
からだと思った。
また、両親も実家片づけを私が学んでいると知ると
父親は本の処分方法を聞いてきたり母親もリビングの
ソファの買い替えを相談してきたりと私に対する
態度も徐々に変化が見られた。
今まで何かを子供に相談する、という
ことがなかったのでこちらも驚きだった。
多少時間はかかったが大人になった子供と親の初の
コミュニケーションはいい方向へ滑り出した、そんな感じはした。
そんな日々が1年近く経った頃だろうか父親から家族で自分達の『終活』に
ついて話がしたい、と言ってきた。
それは弟発信だったようだが今までなんとなく両親自身も
避けてきたことに向き合う気になったようだ。
いきなりの『大きな1歩』であった。