両親が元気な実家の片づけ⑧親との片づけの歩調を合わせる|笹木ひろこ

 

一般に考えると実家の片づけは、とても面倒なものだ。

実際にも親のやる気を継続させたり、片づけペースを

合わせたりと『子供側』の苦労もある、ということは

今までの実家片づけの中で、正直言って多々あった。

 

また、聞いてはないけれど『親側』の苦労もあるだろう。

しかし、その積み重ねが大切でいきなりその部分を

飛ばして実家片づけは難しい。

 

色々あって、一段階越えたかなと思えたのは

母親のクローゼットを整理した時に

プライベートなモノの場所を教えてもらったことだった。

 

「え?そんなこと?」と思われるだろうが

実際、母親の寝室に何がどこにあるのかさえ

今の今まで全く知らなかったし、明かされることもなかったのである。

 

こちらも今まで知る必要がなかった、ということもあったし

母親からしたら下着から重要品までを

娘でも私に知られるのも躊躇していたかと思う。

しかし、家族全員で両親の『終活』の話し合いを行ったことにより

以後の実家の片づけというのは、『何かあった時に』という

共通の『目的』があるので片づけも途中でブレずに

行えたのだと思う。(まだ、続行中ですが)

ここまで行ってきた『反省』と『秘訣』は『焦らないこと』。

忙しい子世代は、実家の片づけの時間が限られている。

 

帰省時だったり、週末だったり平日は働かなくてはならない。

なので、短時間で終わらせたいという気持ちは実は私も同じです。

 

短期決戦で片づけたとしても、親は恐らくそのスピードについていけてないので

『やらされてる感』や『片づける意味』が出て来てしまい、必ず短期で行った片づけ場所は

『リバウンド』していました。

 

片づけの時間が限られている場合は場所を絞って行うといいかと思います。

時間が余ったとしても他の場所を片づけるよりも片づいた場所と親の行動を観察して

不具合があれば手直ししてあげることの方が沢山の箇所を行うよりも有効だと思います。