お盆の今、すぐできる 「実家の片づけ」会話のツボ
おかげさまで、発売中の『週刊ダイヤモンド』特集「実家の大問題」に記事が掲載されました。
この特集に関して、鹿児島の「南日本新聞」コラムでは、里帰りで話せないものかということで、「実家の大問題」を取り上げています。
実家問題は、避けては通れないトピックですし、東京以外の地域では、もっと深刻な側面があります。
南日本新聞 里帰りで話せないものか 「実家の大問題」
コラムでは、空き家、介護、相続など、親との関わり方で避けては通れない、親の生前には言い出しづらく、まさに大問題であるとしています。
まさにその通りです。
そこで、
お盆の帰省時、しかも終戦記念日の今日、いますぐできる「実家の片づけ」へつながる会話例をご紹介します。
「終戦のとき、祖父母はどうだった?」
今の高齢者、つまり物がいっぱいの親世代は、戦後生まれの方が多くなりました。
おりしも今日は終戦記念日。
ニュースで戦争関連の報道があったら、ぜひ聞いてみてください。
片づけに悩んでいられるのは、平和で、いまが戦後だからです。
親世代は、戦争を本当に体験した方から教育をうけています。
片づけは親から習うもの、親のやり方をみて習うものなので、今の物があふれた価値観を理解できないのは、むしろ当たり前なんですね。
戦争は、後世にこんなにも影響を及ぼすほど、大きなことなんです。
戦争の話に限らず、物がない時代の話を、できるだけ身近な人から、聞いておくのは、平和な私たちのつとめのようなことかもしれないのです。
実際、祖父母の家や、曾祖父母の家を片づけに直面している30-40代の方が多いのも事実です。
地方では数が多く、家も広いので、たいへんです。
祖父母の話を少しでも聴けるときに聴くだけでも随分違うのです。
話を聴いていくと、どうなるでしょうか。
祖父母の話から、やがて、親は、自分の小さかったころの話を始めます。
たいてい、自分のことをしゃべりだすのです。
人は、話を聴くことよりも、話すことのほうがだいたいは好きです。
ぜひ、耳を傾けてください。
子世代のメリット
そして、さらに、意外な効果があります。
なによりも、戦争中や物がなかった時代の話と少しでも聴くことで、子世代である私たちが、平和のありがたさを感じるだけではありません。
「どうして物を捨てないの?}というイライラが減っていくのです。
結局は片づけがはやくすすみますね。
親にもたらす意外なメリット
そして、さらなる効果があります。
祖父母の話をきいいていくと、祖父母の話をしているはずなのに、だいたいが自分の話にすりかわっていきます。
そうです、だいたいの方は、他人の話よりも、自分の話をしたがるものなのです。
特に親は、自分の子どもの前だと、他人に対してかけるブレーキがありませんから、しゃべってくれます。
家を買った時の話など聞いていくことで、これから家をどうするのか?リフォームするのか住み続けるのか?
うまくいけば、この家を将来どうしてほしいというように、「プレ相続の話」に及ぶ方もいるかもしれません。
十数年後には3軒に1軒が空き家になるという推計が出ています。
空き家予備軍を含めれば、もっと大きな数字になるのは、誰の目から見ても明らかです。
あなたの自宅の両隣が空き家になるという現実が迫っているのに、他人事と思っている時間はないですね。
効率よく、実家を片づけていく方策を、シェアしていきましょう。
それは、自分自身の幸せと、今の不安から自由になることにつながるでしょう。
お役に立つ情報を発信してまいります。
片づきますように。(渡部亜矢)
『週刊ダイヤモンド』特集「実家の大問題」に記事が掲載されました
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