イギリスのEU離脱の国民投票の結果が波紋を呼んでいます。
離脱を選んだ方が、いわゆる高齢者が多く、残留を選んだ若年層との違いが浮き彫りになったのです。
世代間による価値観の違いの壁は、日本だけのはなしではない、という、典型例です。
当初は残留派が優勢と報道されていたといいますし、そもそもこここまで世代間に差が出るとは、おそらく名だたる機関でさえ、予測できなかったということも、興味深いですね。
日本では、年金などの世代間の「格差」問題というのも深刻です。
年金などの社会保障、退職金などもそうですし、若者の間でもその時々によって、就職氷河期だったり、景気がよかったり。
生まれた時期によって格差が生まれているのは、その人の能力とは関係ないところだったりするわけです。
実際に親に向かって、こんな世代間格差の問題をぶつけても、どうなるでしょうか。
親世代からは、「どうして家を買おうとしないのか?」という、持ち家信仰に基づく議論をぶつけられ、困っている人に遭遇します。
今は、不動産は「負」動産なんて揶揄される時代。
高度成長期を知らない子世代にとって、多くの給料や未来への大きなリスクをかけてまで、親の持ち家信仰を満たすような行動をしないのは、当たり前なのです。
持ち家信仰に限りませんが、「言うことをきかない子ども」と「昔のいい時代を知っている親」との対立となります。
こうなってくると、世代間格差は、単なる親子喧嘩になってしまうことがオチなのです。
表面的な親子喧嘩も、実は、時代に翻弄されている、世代間の格差の問題だったりするわけです。
カレーが好きな人が、ラーメン好きな人に、「カレーを食べろ」と命令するような、趣味の価値観を押し付けるという問題も、ときには家族の間ででてきて、問題になることがあります。
カレーが好きか、ラーメンが好きかというのは、単なる趣味の話ですみ、互いの好みを押し付けるなという、「ルール」を人として守っていけばいい話です。
価値観の違いを押し付けない方法を考えていくとう、第三の道を模索していくことが、案外、できるのです。
ところが、こういった世代間の格差問題となると、実は、親子といえども社会背景とつながっています。
解決への道が難しくなることもあるのです。
そういった意味で、実家の片づけは、片づかない問題だったりすることもあります。
どうぞ片付きますよう。(渡部亜矢)
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