突然ですが、私が4 年前にこのブログを始めたころのブログサイトのタイトルは、
「できる」をふやすお片づけ
でした。
ご存知の方は、今の読者さんの中には、もうほとんどいらっしゃらないかもしれません。
その後、高齢者のお片付けを手伝う機会がふえ、できなくなったことに罪悪感を感じている方、それも女性に多いことを感じたので、違うタイトルに変えました。
そういった方々の中には、片づけができなくなるといっても、自然なエイジングの結果かもしれないのに、必要以上にご自分を責めている方も、いらっしゃたからです。
そんなこともあり、このタイトルから遠ざかってきたのですが、もう一度、このタイトルを使いたいと思います。
といいますのは、自分自身で片づいた感を感じやすいということで、自己肯定感を増やしてほしいと思うからです。
自己肯定感がさらに進化した、「自己効力感」のほうが、しっくりくるでしょう。
3つの片づけアクションをご紹介しますね。
1 出ている物を「移動」する
出入口、床などにモノが置かれていないかチェックして、移動させていきます。
出ている物ほど、最近使った物、今使っている物の可能性があります。
あまりいらない物でも、いただきものなどでそのまま置きっぱなしの場合もありますから、1つでも2つでも、捨てなくてもいいので、「移動」させるのがコツ。
頂きものなど、捨てるに捨てられない物の行き先を決めいくのが、おすすめです。
行き先を決められなかったら、一時保管箱を活用してください。
2 もっともおすすめ!「ミニマムアクション」
とくに、実家の片づけをする人は、なにしろ、忙しいのが特徴です。
忙しいからこそ逆に、限られた時間でいっぺんにやろうとしてしまい、時間切れとなることが多くあるのです。
私も経験があるのですが、片づける時間がなくなるだけでなく、体力もなくなってくるので、要注意です。
疲れてしまうと、出したものを元の場所に戻しておしまいになってしまうという、失敗で終わってしまうワナにはまってしまうのです。
こうなってくると、片づける前よりも散らかっているという、スパイラルに陥ってしまうのです。
対策例としては、「今日はシンク下を全部片づけたい」と思っても、「シンク下の扉2枚分だけ片付けよう」と目標を小さくすることです。
思い描くゴールの半分以下のスペースを片づける、「ミニマムアクション」です。
達成感を簡単に得られるようにしてくと、うまくいきます!
「できる」がふえますね。
3 片づけたことを周りに話す
「今日はダイニングテーブルを片づけた」
「履いていなかった靴を1足、処分した。新しい靴を買える!」
という話を、実家に電話して話したら、親も、玄関を片付けてくれたとおっしゃった方がいらっしゃいました。
こんなふうに、ひょっとした話のきっかけで、お互いの刺激となり、片づけが進むことがよくあります。
片づけるのではなく、コミュニケーション・会話で成り立っている部分が大きいのが特徴です。
ぜひ、少しずつでも、家族や親世代と話す時間をふやしてください。
お片づけの成功も、同じように、たどりつくには、いろいろな形があるのでしょう。
コツをつかんで、できるだけ楽に、ゴールの花を咲かせていけたら幸せです。
片づきますように。(実家片づけアドバイザー 渡部亜矢)