家が狭いから片付かないと、あきらめている方が、結構多くいらっしゃいます。
でも、狭いということは、リバウンドがすぐにわかるという、最大のメリットがあります。
広ければ、うーんと手がつけられないぐらい散らかってからでないと、気が付かないからです。
狭いほうが、散らかりにすぐに気が付くだけでなく、手の届く範囲にモノがあって、便利なこともあります。
掃除する面積も少なくて済みますね。
モノ減らしのロジックのなかでも、効果がある上位3つをご紹介します。
うまく空間をつかえる物減らしのロジックをどうぞ。
1 「変形物」を減らす
泡だて器とお玉は、形が立方体に収まらないので、かなり場所をとります。
人によっては、立てたり、ひっかけたり工夫をして収納されていらっしゃるとは思うのですが、これが、×2.、×3となると、かなり場所をとります。
引き出しに詰め込むと、変形しているがゆえに、ひっかかったりするのです。
ぜひ、数を減らすか、ケーキ作りなどの特別な時しか使わないものは、吊戸棚などあまり開け閉めしない場所にしまってください。
泡だて器とお玉はキッチンの必須アイテム。
どこのお宅でも2-3個以上ありますから、見直しも必須と言えますね。
洗面所で、使わないドライヤーもチェック。
カーラー機能のあるものなど、案外、使っていないのに、壊れないので持ち続けている方が多くいらっしゃいます。
ついでに、使わない化粧品など、場所取りアイテムをチェックしていきましょう。
「変形物」を減らすだけで、うんとすっきりします。
2 ストックを減らす
ストック食品を必要以上に買い込んでいないかチェックしてみましょう。
本当にストックするのなら、防災のための、ローリングストックとして、何日分あるのかを見て、いざというとき調理できるかどうかもイメージします。
もちろん、消費期限もチェック。
そのほか、洗剤、シャンプーなどの石鹸系のストックを減らすことを考えてみましょう。
ここ十数年で、すっかり詰め替え用のジャンボなパックというのが、日常に定着しました。
たとえば、よく使うシャンプーやボディソープのストックの詰め替え用は、大容量、たとえば、500MLや1000ML というのがあります。
この分量ですと、日頃の減り具合と家族の数から考えれば、1つあれば十分なはずなのに、何本もあるお宅もあります。
ストックがなくても、使っているボトルの分が減ってきてから買い足したので十分間にあう場合でも、うんとストックを持っている場合もあります。
ご高齢の方の中には、大容量の詰め替え用があまり売られていなかった時代の感覚で、2-3個、あるいは数個もストックを持っている方もいらっしゃいます。
洗剤の種類も、絞って持つことも、併せて考えていけるといいですね。
日頃使うものは、だいたいは1つで大丈夫というように、気持ちを切り替えるのもコツです。
3 「衣替え」を減らす
この時期ですと、食器類も、これから夏に向けてよく使う、ガラス製品やそうめんセットなど季節ものを前に出します。
服と同じように、この冬使わなかった鍋セットなど、処分を検討します。
洗面所は、冬用のファンデーションや、去年買った日焼け止めの処分などをします。
食器や、下駄箱なども、衣替えが必要なのですね。
でも、忙しいと、そうもいきません。
できるだけ、季節物でなく、通年物をふやすようにします。
とくにクローゼットは、季節の変わり目に温度変化に対応できるよう、衣替えのないクローゼットにしていくことを、とくに高齢者のいらっしゃるお宅ではおすすめしています。
本来、日本は四季折々の文化があるのですが、忙しくて一年中クリスマスツリーが出ているなどというふうになると本末転倒です。
手を抜くところは、衣替えを減らし、できるだけ片づけの負担が少なくなるようにします。
たとえばお正月にうんと飾るとか、季節の花を飾るなどし、自分なりに、メリハリをつけて、四季を愉しむようにしていければいいのではないでしょうか。
物減らししていくと、狭くても、少しの手間で、広く使い、季節を楽しむために、余裕を持てるために、日ごろ方ら片づけられるといいですね。
片づきますように。(渡部亜矢)
(実家片づけアドバイザー® 渡部亜矢)