ある70代前半の女性の話です。
この女性は、ずっと、子どもの学習机を捨てるなんてとんでもない、と思っていたそうです。
学習机の上に物をたくさん置いていたので、ここ20年は「外観」がかくれてしまい、あることすら忘れていたそうです。
捨てるという発想すらなく、机が使われなくなって、30 年経ったそうです。
そして、今まで、大事だと思っていたものを、何年もの間、単なる物を置く台としていた自分自身に、ショックだったとのことです。
大事な思い出だと思っていた品が、単なる捨ててはいけないという思い込みで、机の上にどんどん物をおいてしまっていたと、気付いた瞬間だったそうです。
子どもたちもしっかり育ってくれたということに、感謝したら、ふっきれて、捨てようと思ったそうです。
素敵なお話ですね。
でも、実家の片づけでは30年というスパンはまだ若年です。
そうはいっても、息子さんはも40歳後半で、使うあても、同居するということも、まったくありません。
思い込みと過去を整理することで、この70代後半の女性は、学習机を処分することを選びました。
未来につながる片付けといえるのではないでしょうか。
次は花を飾りたいとおっしゃっていました。
片づけのピッチも、はやくなっていきました。
片づけは面倒のようで、ある臨界点を超えると、サクサク進むことがあります。
この女性のように、さくさく進む瞬間を、思い出の整理とともに、掴み取れるといいですね。
捨てるのは、物でないということに気が付くことから、片づけはスタートします。
捨てるのは、物でなく、 思い込みであるということ、
そして、物がなくても、思い出がのこるということを理解すれば、片付けはずいぶん進むのです。
どうぞ片付きます様に。(渡部亜矢)
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