講座やセミナーで必ずといっていいほどでてくるのが、「服を捨てられない」というお悩みです。
その中でもダントツなのが、「やせたら着よう」と思って、捨てられないということなのです。
実はこれ、私にも身に覚えがあり、紆余曲折の長年の「やせたら着よう」体験(笑)から、これらの服を片付ける方法として、2つの選択肢をご提案しています。
選択肢 1 「思い出」としてきちんととっておく
服には、「着る服」と「着ることができるけれど着ない服」と、大きく2つあります。
「着ないけれどとっておきたい服」というのは、もはや服ではなく、過去の「輝いていたころの自分」という「思い出」になっています。
過去なんですね。
ポイントは、思い出は思い出らしく、きれいにとっておくこと。
ボタンがとれたままとか、くしゃっと、しわのついたままでは、思い出らしくないですね。
本当にやせたときにすぐに着られるように、きちんとアイロンをかけ、大切にしまうことです。
逆に、そこまで手間暇かけて、大事にとっておくほどの服なのかどうかも、自問自答しながら、片づけていくと、服の数を減らせます!
あわせて、しまう場所も再考します。
クローゼットに収納しなくてもいいかもしれません。
もちろんクローゼットにしまって、時々思い出すのもいいですが、思い切って部屋の真ん中に飾って、輝いていたころのあのころを思うのもいいでしょう。
たくさんの輝かしい過去の思い出の服があるのなら、10着あったら2着にするとか、写真に撮って手放すなど、一番いい思い出を、時間をかけて絞って保存していくといいでしょう。
選択肢 2 「やせて新しい服を買う!」と決心する
「やせてもっといい、流行の服を買おう」と思って、処分していきます。
クローゼットを今着ている服だけにします。
クローゼット内のダイエットとともに、自分のダイエットも進めます。
クローゼットに空きがあるということは、新しい「未来」が入ってくるスペースがあるということです。
古いデザインの服を着るためのダイエットではなく、最先端のデザイン物を買えるというのは、明るい未来展望の一つです。
もちろん、服だけでなく、ほかの物の片付けもしていきますし、家の中の片づけと、ダイエットは同時進行で気にしながらすすめていくほうが、いろいろなことにとらわれなくていい、という利点があります。
個人的には、過去にとらわれないとう意味で、2がおすすめですが、過去の思い出も1-2着に絞って、場合によっては数着、ひと箱というように、自分なりの量をとっておいてもいいですね。
その時は、処分できなくでも、片づけがすすんでいくうちに、過去にとらわれなくなると、あとで処分できる方が多いです。
安心して片づけを進めてほしいと思います。
統計的なものはありませんが、いろいろな人に話を聞くと、片づけ始めたら、少しずつ体重が減ったという方が多いは事実のように感じています。
一番、捨てたほうがいいのは、実は、執着している過去なのです。
人生80年代時代、いや、90年100年時代です。
未来のほうが長いですね。
過去にとらわれず、現実や未来に目を向けるのも、物と体のダイエットの第一歩と言えるのではないでしょうか。
いいことずくめのお片づけ。
まずはやる気を出して始めちゃうのも、ありですね。
ダイエットも、本来の意味は、体重を減らすことではなく、健康的になることで、栄養管理をしていくことです。
本当の意味のダイエットを一緒に目指しましょう。
片づきます様に。(渡部亜矢)