親の家の片づけロジックをご紹介します!
急に休みがとれたので、実家に顔を出そう……
そう思ったとき、どうしますか?
実家の片づけは、帰省前に準備をしようというのが基本。
でも、現実にはとりあえず帰ろうと思う方も多いのです。
ではどこから手を付けたらいいのでしょうか。
まずは「子ども部屋を片づける」のがおすすめです。
親御さんが安心して暮らすために、効率よく片づけるに、もってこいです。
この、子ども部屋というのが意外と、その家の方針があらわれているのです。
世帯を別にもった子どもの扱いが、如実に出てくるエリアなんですね!!ご存知dでしたか?
親世代の苦情で結構多いのが、「子ども部屋」です。
実家の子供部屋にのこされたものは、基本的に子どもにとっては使わないものです。
思い出は思い出らしく、しっかりとっておいてもいいのですが、時間がたつと風化してもういいやと思えるようになった「思い入れのない思い出の品」から処分しましょう。
使わない布団や毛布、スーツケースなど、場所をとるものから処分を検討すると、はやくスッキリ感をあじわえます。
フジテレビ『ノンストップ』 テーマは、「実家の子供部屋」特集でコメントもしました。
(『プロが教える実家の片づけ』ダイヤモンド社に、詳しく書きました)
実は大きな問題なんです。
この時期は、衣替えということで、逆に帰省するときに、今の家に入り切れない夏物の服やレジャー用品を車などで実家に持ちこむ人がいます。
その毛玉のついたセーター、自宅に持ち込んで、来シーズン、とりにいきますか?
せっかく持ってきたと思わずに、もう着ないかも…と思ったら処分しちゃいましょう。
本当に持ち込まなくてはいけないものか、よく考えてみたほうがいいです。
万が一相続となになり、家を売るという場面に遭遇したらどうなるでしょうか?
ひょっとしたら近い将来、あなた自身が処分しなければいけなくなる「確率」は高くなります。
ぜひ、あなたが持ち込んで、そのままにしている物があったら、ぜひ、そこから片付けをしてください。
実家の子ども部屋にある物は、あなた自身の物なので、親に判断をあおがなくても、処分できるもの。
サクサク片付けられますね。
あなたの片づける姿をみて、親世代も、片づける気持ちになるでしょう。
あなた自身に思い入れなく、今後リフォームの予定がないのであれば、当時の棚や学習机など、粗大ごみの手配や、出す準備をするのもいいでしょう。
ただ、注意しなければいけないことがあります。
あなたの部屋にある物は、親にとっての思い出になっていて、そのまま手を付けていないことも。
全部をすぐに捨てるというわけにもいかないことがありますが、帰省の回数がふえれば安心して、片づけていく気持ちになることがよくあります。
あなたがあなた自身の物を片づけながら、親に、
「ついでに捨てる物ない?」と聞いてみると、案外、高いところや、重たいものの移動、急に寒くなったときのために、扇風機や暖房器具などの重たい季節家電を出すなど、こちらからアプローチしていきます。
すると、
「棚のねじがゆるんでいるけれど、直すのがおっくう」
「電球をとりかえたいけど、手が届かない」
「重たいのであれを捨てたい」
という話が出てきたり、
「これもどうしようかねえ…」
というように、それまでかたくなだった親も、ぽろっと「親の壁」が崩れる瞬間がでてきます。
子どもが片付けている姿をみて、不思議なことに、自分の身の周りを片付け始めたりするんです。
もめごとを避けられる子ども部屋を片付けることで、会話が進めば、残りの時間でできることをしていきます。
さらに、この時期おすすめなのが、衣替えです。
子ども部屋の服の片づけのついでに、
「夏服を別の部屋に移動させようか」
といって、服の片づけをするのを促してみるのは、効果が大きいので、ぜひ試してみてください。
捨てるというとアレルギー反応をおこしますが、保管して移動させると説明すれば納得して、喜んでもらえるでしょう。
少しでも移動して床がきれいになってくれば、あなたが帰省しているあいだに、ほかのエリアも片付けられることでしょう。
実家の片づけはやらなくちゃ、と思う方は、親思いのいい方が多いと、いつも思います。
できなかったと決してネガティブにならなくてもいいのです。
まずは帰省しただけでも親孝行なのですから!!
実家の片づけは、実家の子ども部屋から片づけるという、ゴールデンロジックで、
安心・安全・健康に暮らせる家は、ちょっとした会話から始められるといいですね。
実家が片付きますように。