実家の母が古い百科事典を捨ててくれないとのご相談を受けました。
服は捨てても、本は捨てないという方はたくさんいらっしゃいます。
高いお金を払って買った百科事典ですし、捨てるという発想はありません。
百科事典は、本としての役割を終え、もはや良き時代の思い出の品です。
きちんと、安全にしまっておいて、いまリアルに読んでいる本を取り出しやすいところにしまうことで、決着します。
親世代にとって、本は知識を吸収させていただく先生です。
基本的には、丁寧に収納します。
百科事典以外の本はどうでしょうか。
親の興味のあることがわかりますから、聞いてみると、会話が弾みます。
実家の片付けで、本を整理していて、子世代の知らない趣味がわかったということをよく聞きます。
コミュニケーションのきっかけにできるといいですね。
本はあなたの頭の中にあることが一部分、活字となって現れているのです。
英会話を克服したいとか、
ダイエットを成功させたいとか、
そんな思いがあれば、きっとそんなジャンルの本があるでしょう。
本は、あなたにとって、将来やりたいことの宝庫です。
特に最近は、ビジネス書が主流ですから、タイトルはその方の願望の一部が、わかりやすく出ているということもあります。
時間があれば、ぜひ、自分自身に問いかけていきましょう。
この本は、本当にこれからやりたいことに必要なのか、もう終わった過去なのか?
―そんな視点で見直していくと、案外早く片付きますね。
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さて、世代を通して言えることがあります。
本を読むと、読書を通して、さまざまな体験をすることができます。
読書体験です。
もちろん百聞は一見にしかずという言葉もありますが、だからといって地球の裏側まで見なければいけない、ということでもありません。
体を動かしたり、見たことだけが、体験ではありません。
実際に同じような体験をしたとしても、読書体験があるうえでしたのと、そうでないのとでは、大きな差が出るのです。
本棚を片づけて、読書体験を満喫できるといいですね。
本棚を、あなたのやりたいことが輝く「宝庫」にしてくださいね。