片づけはいつでも「適齢期」。遅すぎることはない本当の理由

片付けたい、そう思っても、体力がついていかない時期があります。
実は先月、70代後半の女性宅にうかがうく定でしたが、1週間ほど検査入院することになり、延期となりました。

幸い、この方は命に別状はなく、大事をとっての入院ですので、入院できてよかったといったほうがいいケースといってもいいでしょう。
ご回復を心からお祈りしている次第です。

どうしても、年齢を重ねてまりいますと、予定通りに体のほうがついていかなくなることが増えてきます。
私たちは、自然の摂理に取りこまれて、生きているわけです。

この方の場合、片付けようと思った時を逃したように見えます。
でも、本当は違うのです。

自分の大切な物が、入院したことで、よりクリアに見えてくることのほうが多いのです。
次回、ご依頼される時には、きっと、より密度の高い片づけができるのですから。
もちろん体力は、年齢を重ねたり、病気をされたりすることで、落ちているかもしれません。
でも、それを乗り越える片付けの質が、ご本人に生まれていることと思います。

片づけに限らず、勉強や習いごとなど、どんなことでも、始めたい、やりたいと、やる気になったときが、適齢期です。
決して遅すぎることはないでしょう。
やらないよりは、やったほうが、うんといいのです。

平均寿命が50年だったころは、一生を通じて職業や趣味も1つか、せいぜい2つぐらいのパターンだったかもしれませんが、今は90年ぐらい人生があると思えば、何通りも、何パターンも味わうことができる、幸せな時代に生きているのですから。

話は飛びますが、ヨーロッパに限らずですが、難民問題はたいへんなことです。
住む家がないのではなくて、住む国もない。

一方で、住む国があって、住む家があって、片づけたい部屋があって、という、日常があるだけで、幸せなことだと思います。
とかく片づけは、表面的には、マイナスのことをしなければいけないので、面倒でつらいことのように見えますが、考え方によってはすごく恵まれていることとも言えるわけです。
片付ける体力があって、片づける場所があるという、幸せに感謝している日々です。

片づけは、単なる物の片づけや、心の整理を超え、自分の今いる場所を世界的な視野でみつめたり、自分の幸せに気が付く、大きなプロセスだったりするのですね。
だから、いつも、片づけの適齢期なんです。

できることに、最善を尽くしていきたいと思います。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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