片づけて、収納ワザを磨いても、リバウンドしてしまうということがあります。
なぜでしょうか。
それは、物をとり入れる方法を変えていないからです。
買い物上手になっていないからです。
買い物上手とは、単に店舗を比較して、品質のいい物、安いもの、掘り出し物をみつけるといったことではありません。
ではなにかというと、
「使いきるまで、捨てるところまでイメージして買う」ということです。
ある60代のひとり暮らしの女性の話です。
ジャガイモ一袋、安いとつい買ってしまいます。
食べきれなくて、いつも芽がでちゃのよね、とおっしゃっていました。
食べきれなくて、ひからびて、そのまま捨てるというのだったら、全然安くはないのです。
この方は、5人暮らしの時と同じ買い方をしていました。
管理できなければ1個だけ、その日に食べる分だけ買うと、お金も資源もムダになりませんね。
ある30代女性は、季節外れのバーゲンで、つい服を買ってしまうといっていました。
安いので、来年着れるからいいやと思うのですが、次の年に出すことすら忘れるそうです。流行も変わっているしね…ということです。
それなら、シーズンの初めに、定価で買って、フルで着倒すほうがお得ですね。
ある40代女性は、片付けようと思い、通販で組み立て式の棚を買いました。
説明書をみたけど組み立てるのが面倒で、そのまま3年経ったという方もいらっしゃいました。
箱にはうっすらと埃が積もっています。
片付くところか、使わない物を、お金を払って増やしてしまいました。
3年ぶりに片づけようと決心し、箱から出したら、なんと部屋のサイズが合いませんでした。
この家具を捨てるのに、粗大ごみの料金がかかってしまいます。
通販の家具は、自分で組み立てるから安いのです。
捨てるところ、手間賃などを考えて買わないことで、失敗してしまいました…
…こんな話を、とくに先日のような消費生活センターや高齢者向けの講座などでは、より詳しくお伝えしております。
かしこい消費生活おくる=買い物上手になることは、片づけ上手と直結しています。
せっかく収納ワザを磨いても、
あっという間にリバウンドするのです。
ぜひ、「使いきるまで、捨てるところまでイメージして買う」
という鉄則を、頭のどこかに入れて、買い物上手になれるといいですね。
かくいう私も、何度も買い物で失敗したことがあります。
毎日、自分の生活をよく考えていくことで、本当に欲しい物を買えるようになりたいと思っています。
片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢