いつも思うのですが、お休みの日に、自分のことはさておき、
実家の片づけをしようと思う方は、ほんとうにやさしい方だなあと思います。
実は、親に快適に暮らしてほしいと願う、やさしい娘、息子ほど捨てられなくて、
親がとっておく物があります。
それは、娘、息子に関する思い出です。
写真、通知表はもちろん、小さいころにかいた絵、習い事していたそろばんやサッカーのボール。
昔つくったプラモデルに、ランドセル、弾けないピアニカ。
娘さんや息子さんがすっかり忘れていた作文や絵など、
押入れに押し込まれていませんか。
子世代にとってはゴミみたいなものでも、親御さんにとっては、捨てられないものです。
なかには、実家を片付けたいと思っている、やさしい娘・息子ほど、
といいたくなるようなガラクタも、必ず混ざっています。
子世代にしては、忙しいなか、片づけにきたのですから、早く片付けたいと、
焦る気持ちがあっても、
決して親に、「こんなものとっておいて!」といわないでくださいね。
もちろん、通知表や写真など、大切な物は、無理に捨てる必要はありません。
とっておくのなら、きちんと出せる場所に、箱などに入れてラベリングして
思い出は思い出として、選んでとっておきます。
思い出は取り出せてこそ、物として生きてきます。
もちろん、親御さんと話をしながら片づけていきます。
かびがはえていたり、汚れていたり、捨ててもいいモノがあれば、
あとで後悔しないために、儀式のように写真にとってから捨てるのもいいですね。
一番危険なのは、押入れなどに戻してしまうこと。
それは、ひょっとするとそれはやさしさではなく、
単なる子世代に面倒な気持ちかもしれませんから、注意してください。
せっかくの機会ですから、仕分けをしながら、親御さんと会話をしながら片づけていく
機会にできるといいですね。
素敵なゴールデンウイークをお過ごしください。