重要書類というと、通帳や権利証などを思い浮かべるかもしれませんが、
ほかにも契約物など、さまざまなものがあります。
そのひとつに、互助会の入会情報があります。
互助会とは、事前に掛け金を積み立てて、
将来の葬儀や結婚式のサービスを提供する
「冠婚葬祭互助会」のことです。
少し前の朝日新聞に、互助会に入っていた高齢の加入者の所在が
わからなくなっているケースが相次いでいたり、
すでに死亡していた加入者も多数判明したとの記事が掲載されていました。
ご覧になった方も多いことでしょう。
http://www.asahi.com/articles/ASGDT01H7GDSULFA04Q.html
互助会、漂い続ける葬儀代 行方分からぬ高齢者が多数
お葬式は自分ではなく、家族がすることなので、
互助会に入っていることを家族に伝えていないと、
互助会にはいった意味がなくなってしまいます。もったいないですね。
預金や保険などは貴重品・重要書類という意識があって忘れないことが多くても、
互助会は、入会から年数がたつうちに、
ご本人自身が忘れてしまうこともあるようです。
日頃から家族でコミュニケーションがとれていればわかるかもしれませんが
入った時はお葬式なんてずいぶん先の話で、家族に伝えていなかった、
なんてこともありがちです。
実際に受講生さんの中にも、似たような経験をされている方もいらっしゃいました。
こんなふうに、本人だけでなく、家族と情報を共有しておいたほうがいいものの
見落としがちなものに、公共料金やクレジットカード、ポイントカードの情報、
インターネット上のブログやHPの契約状況などがあります。
契約ものに限らず、価値の高い骨董品なども、家族も知っておかないと
いざというときに、粗大ごみとして取り扱われることにもなりかねないですね。
こんなふうに、情報共有されないと、価値がなくなる物や契約って、
結構、身近にあります。
いきなり情報共有しようよといっても、家族は面食らいかねませんので、
片づけながら、必要な物を見極めるながら、わかりやすいものから
ひとつひとつ確認していくのが、キーポイントとなります。
エンディングノート、ふつうのノートでもかまいませんので
何かに書きだして、家族で情報共有しておくのがおすすめです。
家の中って、ものだけでなく、家族間の情報の整理も必要なのです。