12月29日の東京新聞の1面は、相続税についてです。
1月1日から非課税枠が新年から縮小するというのは、
多くの方が知っていることかもしれませんが、思わぬ落とし穴があります。
新聞では、両親のどちらかが先に他界し、
ひとり暮らしを続けていた親の遺産を相続する場合は負担増となる例があげられています。
ひとり暮らしの80歳女性は、夫が亡くなった際は相続税がかからなかったため、
当然、自分の子どもに相続税が及ぶとは思ってもみなかったそう。
首都圏を中心に、よくあるケースです。
詳しくは、本日の東京新聞、
配偶者他界後、子と同居せず 一人親から相続、負担増
をお読みください。
いまご高齢になっている方々は、持ち家率も高く、ひとり暮らしも増えています。
新聞に出てくる女性のように、知らず知らずのうちに経験則で考え、昔は大丈夫だったからという理由で、
他人事だと思っている方も多くいらっしゃる可能性も考えられます。
私はこのコラムや雑誌などで、繰り返しお伝えしているように、
実家の片づけでいきなりお金の話はNGです。
ただし、この年末年始は、相続税の話もおそらく新聞やニュースなどで
取り上げる機会が増えることが予想されます。
これらの報道をきっかけとし、コミュニケーションのチャンスとして、片付けや財産の整理ができる年に
しやすくなる環境はできているとも言えます。
かかるのは、相続税だけではありません。片づけの費用も別に必要です。
「首都圏って、普通の家でも相続税がかかるようになって、たいへんらしいよ」
「友達の一人暮らしのお母さんがね…」
など、具体例を入れて話してみると伝わりやすくなります。
親子で片付けながら、ライフメモを活用してコミュニケーションをとるのもおすすめです。
いきなり財産の話をしなくても、お金の話が少しでもすんなりできれば、第一段階として、よしとしましょう。
ゼロよりはよっぽどいいですよ。
親子ともども、不安を安心に変えていくのが目的です。
くれぐれもあせらないで、話してみてくださいね!
会話で乗り切る!相続税アップと実家の片づけ
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