2013年、男性の平均寿命は前年の世界5位から4位に順位を上げ、
日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超えたとのことです。
男性も「人生80年時代」 女性は86.61歳で世界一 平均寿命(朝日新聞2014年8月1日より)
人生「大人」になってからが長い
戦後間もない1947年には男性の平均寿命は50.06歳、女性は53.96歳でした。
1947年といえば、いま80歳の方が、13歳ごろの話です。
急激に平均寿命が延びたのですから、
今の80歳の方は、両親を早くなくされている方が多いでしょうし、
若いころや小さかったころに、身近に元気な高齢者をモデルとして見る機会が
少なかったとも予想できます。
若いころに、ご高齢になられてから、こんなにモノが豊かにある時代を迎えるなんて、
想像しなかったことでしょう。
人生は大人になってからが、ずっと長いのですから、
少しでも余計なモノを減らして、身軽で生活できるように、暮らしていくためにも、片づけのスキルが必要な時代に、突入しています。
私たちは、高度経済成長期、バブル景気と、モノを増やすことは一生懸命にやってきました。
けれども、高齢になってモノを片づける必要があるということを、
習ったことはないまま、大人になってしまいました。
そうはいっても、いいことはあります。
一昔前、高校受験などの15歳の春で人生が決まる!……なんていわれていた時代もありましたが、何度でもリベンジ、リメイク、生き直しができる時代になりました。
ポジティブに考えれば、やり直しがきくということは、いいことではないでしょうか。
今片づいていなくても、少しでも片づけが進めばよしとして、
平均寿命が延びた=時間はあるので、できることからやってみようと思うのも、
気楽に片づけのモチベーションを上げる、一つの手です。
高齢になったら、片づけるのは体力的にたいへん、ということは、明らかなので、
「雨が降りそうな天気予報が出ていたら、傘を準備しようかな。
でも、まだ雨が降るまで少し時間がある」
……そんな気持ちで、「片づけ」を始めるのも、おすすめです。