片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢
夏本番ですね!!
帰省して、親の家の片づけの悩みに直面している方もいらっしゃる季節です。
そんなときに、頼りになるのが、片づけの業者さんです。
子世代は、仕事や子育てなど、やらなければいけないことがたくさんありますから
本当に助かります。
そうはいっても、業者さんには頼めないことや、
アウトソーシングする前にできること、しなければいけないことが、3つまとめてみました。
片づけることが目的ではなく、快適な暮らしをすること、健康で生きることが目的。
まずは、健康に過ごすために必須のことから、始めます。
健康に関する整理は、たとえば、常備薬・器具の管理・お薬手帳・医療記録の整理などです。
毎日飲む薬をどうするかは、とくに大事です。
ご自分で薬を管理しているので大丈夫、という方がいらっしゃいますが
いつ具合が悪くなり動けなくなるかというのは、わかりませんので、
家族も管理の仕方を共有しておくのが、さらに重要です。
たとえば、災害時など、いざという時に、健康保険証がなくても、
薬手帳や医療記録があれば、どこかの病院で診てもらえるという安心感にも、つながります。
業者にたのもうにも、こればかりは、
年齢にかかわらず、「モノが多くて、薬や器具がなくて1日中探し回った」
ということがないようにしたいことです。
このコラムでも何度か取り上げている、重要物・貴重品の整理です。
不動産関係の書類(家の権利証・契約書など)、
保険証券、有価証券、預貯金、実印、住宅ローンや借入金の内容
貴重品(貴金属や高級時計・骨とう品・絵画の鑑定証など)、
貸金庫・トランクルームなど(場所・鍵やパスワードなど)
……ほかにもいろいろありますね。
そうはいっても、たまに帰省して、いきなり実印はどこ?なんていったら、
親子のトラブルの元になってしまいます。
家の中で転倒しやすい場所や、玄関、廊下、床、避難経路などに出ているものを
しまいながら、話をして、コミュニケーションをとりつつ、
「大事な○○はどうしている?」というような聞き方をするのもいいですね
業者さんに任せられないものの典型は、思い出の品です。
こればっかりは、自分の思い出は自分で大事にしまうしかないのです。
他人からみると、どれが思い出か、ごみなのか、区別がつかないこともあります。
とくに写真の整理は、見入ったら、手がとまってしまいます。
迷ったり、難しかったら、無理に片づけようと思わず、少しずつ、後回しにするのも
よしとしましょう。
片づけを業者に頼むというのは、自分の内面を見せるわけですから、
簡単なようでも、たいへんなことです。
ましてや、親の家に、予算も内容もぴったりあったお業者さんをみつけるのも、
難しいのです。
少しずつ、親御さんがご健在のうちに、片づけをすすめられるといいですね。