しまうと忘れる神隠し的な“秘密”スポット

突然ですが、クイズです。家の中で、ここにしまうと、自分が持っていることさえ忘れてしまう、
秘密の、“神隠し”スポットがあるのを、ご存知でしょうか。
多くのお部屋にある、「収納エリア」です。

それは…
天袋です!!

「天」というぐらいですから、高い位置にあります。
特に女性は、踏み台を持ってこないと、手が届きません。
しまうのもたいへんですが、取り出すのは、もっとたいへん。

毎日開け閉めする方は、あまり多くないでしょう。
ここ半年、何回、片づけの場面で、天袋を見直したかどうかを、思い出してみませんか。

天袋は、しまってしまうと、持っていたことを忘れてしまう、
そんな秘密のスポットとも言えるのでは、ないでしょうか。

引き出物や、いただきもののコーヒーカップのセット、タオルやハンカチのセットなど、
開けないまましまってある場合もあります。
クリスマスやお正月用品を、ただ入れてあるだけの場合もあります。

大切な小さい頃のアルバムも、天袋に入れたままだと、忘れ去られてしまいます。
ほんとうにとっておきたい思い出のモノは、キチンと保管していけるといいですね。
時々ほこりをはらえる程度に手が届く、使い勝手のいい棚などに移動しましょう。

最近は、クローゼットのような開き扉の最上段に、棚板がある、
天袋風のつくりつけの収納棚があるお宅も増えました。
手の届きにくいエリアは収納しにくいので、天袋の仲間とも言えますので、注意が必要です。

40代なら簡単に手を延ばせば手が届く天袋や収納棚でも、
50代、60代と年齢を重ねるうちに、片づけや収納がおっくうになってくるものです。

人は、目に見えないものは、あまり意識しなくなります。
天袋のようなところにしまったら最後。忘れてしまうのが普通だと思って、
天袋との付き合いを考えていくのが、おすすめです。

収納エリアを、「しまう」ところだと思わずに、「忘れるところ」だと
意識して、片づける、逆説の片づけ法です。

ほんとうに大切なモノたちを、身近なところにおいて、
「未来」を意識しながら暮らしていけるといいですね。

 

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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