片づきますように。
実家片づけ整理協会 渡部亜矢
地震や台風などの自然災害で、断水になったときに活躍するのが、ポリタンク。
3・11後に、防災グッズといっしょに購入して、しまっている方も多いことでしょう。
これから購入する方は、水を入れて持ち運ぶことまでイメージしてから、お買い求めください。
あんまり大きいと、マンションの上層階まで、エレベーターなしで水を入れて運ぶことはできません。
ご高齢だったり、体力がなかったり、
あるいは、小さなお子さんの面倒を見ながら持ち運ぶことを考えたりすると、
ペットボトルサイズぐらいしか持てないことも、十分あります。
小さなポリタンクを、多めに準備するのも、おすすめです。
せっかく買ったポリタンク。
物置部屋に置かれていたら、どうでしょうか。
いざという時、このポリタンクは、周りのモノが邪魔で、取り出すことができないでしょう。
取り出せる以前に、落下物や床に散らかったモノが邪魔で、
怪我をしたり、逃げ遅れたりする可能性さえあります。
危険です!!
地震などの災害には、いつ、どこで遭うかわかりませんし、
部屋に閉じ込められることも考えられます。
まとまったスペースを確保するよりも、押し入れや棚のちょっとした隙間を利用して、
いろいろなお部屋に「拡散」して収納するのがおすすめです。
ペットボトル1本程度の隙間なら、どこかにありそうですね。
玄関の下駄箱、クローゼットの下段など、家じゅうに分散しましょう。
買ったら買っただけ、物置部屋に押し込むだけ、というのだけは、避けましょう。
どんなモノでも、買っただけでは、使命を果たすことはできません。
ポリタンクや防災グッズに限ったことでは、ないですね。
健康を保つための1日あたりの水分摂取量の目安は、
大人3リットル前後、幼児で1.5リットル前後と、ざっくり覚えておくだけでも、
いざという時、あわてなくてすみます。
男性や女性、体重などでずいぶんかわります。
保管できるスペースや、ご家族の状況、お住まいの環境ごとに変わります。
まずは、状況を把握することから、スタートできるといいですね。
地震などの自然災害はいつ起こるか、わかりません。
水に限らず、備蓄は必要。
備蓄品を買っても、しまう場所がなければ、逃げ道を防ぎ、命を守れません。
守れないどころか、備蓄品で、怪我をする可能性さえ出てきます。
まずは、お部屋の片づけをして、逃げ道を確保しつつ、
水やポリタンクを備蓄する方法を、考えていきましょう。